妻・美咲のことは人として大切に思っている。
自分は同性愛者なので、恋愛的には愛せないけど、美咲を傷つけたくない。
だから自分の性嗜好は封印し、美咲に人生を捧げることにする
そんな決断をした悠生でしたが、
周平に迫られると、フラフラとホテルに入っていっちゃうんですよね
恋愛とか性的なものって、理性だけで制御できない部分があると思うのです。
美咲のようなマジョリティーにとっては
自分が婚姻制度により守られる立場にあることは当たり前。
だから、悠生の苦しみに気がつきません。
美咲が「離婚しましょう」と言ってくれた方が
「美咲の幸せのために離婚する」シナリオが成り立ち、
悠生は救われるのです。
でも悠生が好きな美咲は、それは考えたくない
理性と欲望の板挟みになり、苦しんだ悠生は「消えてしまいたい」と思うようになります。
ここまでは、説明されれば理解できるんです。
が、複数を同時に愛するセクシャリティを持つ周平は、さらに深い悩みを抱えています。
1対1の恋愛ができない時点で、社会から受け入れられません。
自分が好きな美咲と悠生が苦しむ姿を見て、
「三人で死のう」
と提案します
死なないんでしょうけどね。。
そもそも、美咲を性愛の対象として見られない悠生と、
それを望む美咲が一緒に暮らしていくこと自体、無理があると思います
答えとしては、
「相手を変える」
というものになってくるんでしょうけど、
なかなかそれができないのが生き物としての辛いところ。
ハッピーエンドになりえない