日航機事故から30年。インターネットを使った新たな取り組みが始められています。

墜落現場の御巣鷹の尾根は標高差180メートル、傾斜の厳しい、およそ800メートルの山道。

標高1500mを越える急な斜面が高齢化には厳しく、慰霊登山者の数は減り続けています。

山は下山のほうが脚には意外と負担が大きく、細心の注意で下っていかないと、足を取られて転倒するのだそうです。

尾根には、犠牲となった方が発見された場所に、墓標が点在しています。

2013年に立ち上げられたサイトは、自由に動き回り、大切な人の墓標にアクセスできるのだそうです。

手がけたのは、大手検索サイトに勤める山本康正さん。

山本さんは4歳の時に日航機墜落事故でお父様を亡くしました。

高齢の為、慰霊登山を諦めた山本さんのお母様は、

「最後の地だったから行かないと寂しいんじゃないか、悲しむんじゃないか。アクセスして(墓標を)見られることは心の慰めになる」

「悲惨な事故を繰り返さないためにも、未来へと記憶を語り継いでいくことが求められている。」


犠牲となった方に「宝塚随一の美女」と評された女優・吉田由美子(芸名・北原遥子)さんも。

4歳からバレエを習い、体操競技では多くの大会で優勝し、美人の期と言われた宝塚67期生に合格(同期生に黒木瞳さん、涼風真世さん、真矢みき(現・真矢ミキ)さん、毬藻えりさんら。)

宝塚男役でデビューするも、数々のヒロインに抜擢され、化粧品や銀行のCMモデルにも選ばれましたが、宝塚を退団・・・

「夏目雅子の妹」として女優の大輪の花を咲かせようという24歳で事故に遭いました。

81歳になるお母様は、遺品を大切に保管し、由美子さんの部屋もそのままにしてきましたが、30年がたった今年、整理を始められたそうです。

「なかなか進みませんが、体が動くうちにやらないと。一日も長く人生を全うし、天国で由美子に会ったとき、お母さんは悲しみに負けずに前向きに生きて頑張ったよ、と言いたいと思います」


8月12日、犠牲となった520人の方を悼み、美しすぎた北原遥子さんの24年を振り返り、胸が詰まりました・・・

「30年が経ち、益々悲しみが大きい」

と述べるご家族もいらっしゃいました。

益々悲しみが大きい・・・・・・

8月は、日本への原子爆弾投下、終戦の日、胸が詰まる思いでいっぱいです。

きょうはお墓参りに行こうと思っていますが雨模様です・・・