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舞台 戦後70年を飛び越えて「Kiss Me You キスミーユー~がんばったシンプー達へ~」

「シンプー」

神風特攻隊の神風をシンプーと読む。カミカゼとも読みますが、今回は海軍のお話で、海軍では神風をカミカゼではなくシンプーと読んでいたとの事。

1幕は吉本新喜劇??と思うほどのコメディ。笑える~けっこう笑った~マジで笑える~徴兵の若者たちが、訓練しながら、恋にも目覚める様子がほんわかコメディで

が、後半「神風特攻隊」の編成が決定し、淡い恋が永遠の別れとなった・・・1幕で大いに笑った反動で、2幕は涙なしでは見られない。

「特攻隊」(神風特別攻撃隊)
特攻(=特別攻撃)とは、爆弾を搭載した軍用機や、爆薬を載せた高速艇等の各種兵器が、敵艦船等の目標に乗組員ごと体当たりする戦法。大東亜戦争末期の日本で、陸海軍あげての大規模な作戦として実施されたが、乗員が生還する可能性は皆無に等しく「突入」、すなわち「死」を意味すると言えた。

<特攻隊戦没者数>
陸軍特攻 2244名
海軍特攻 4174名
合計   6418名

<お客様の感想>
「前半の特攻隊員役の方々のコミカルな演技と、後半の死に行く運命の明暗が見る者の気持ちをぐっと引き付けました」

「良かった!感動した!毎年観ないといけないな!」

「とても笑ったし感動した!佐野岳さんが仮面ライダーの変身!をしてくれて超興奮でした笑 生変身かっこ良かった!」

「最後、顔がグシャグシャになるくらい泣いてしまいました」

「戦争もの苦手ですが、佐野岳くんの演技が観たくて行きました。前半は本当にすっごい笑って、笑って、笑いましたが、後半の特攻の出撃が決まってからが辛かった…」

「最高でした!凄かったです!もう1公演追加購入」

「正直、公演を知った時はあまり気乗りがしなかったです。戦争という文字だけで、難しい話だと勝手に決め付けていました。でも実際は全然そんな事なかったです。しょっぱなから飛ばす飛ばす。下ネタ。面白かったので全然良かった。笑」

「武村式体操なる変な体操。この体操、舞台の途中所々で活躍してました。後半になってくると、変な体操なんだけど笑いながら泣けてきます」

「とにかく前半は、ほんとにみんなボケボケで、すっごい笑った。そんな前半があってから、出撃の命令が出た後半は泣ける・・・」

「キスミーユーをみるのはこれで2回目なのですが、初回ですさまじく泣いてお化粧が落ちたので、今回は多めのティッシュとハンカチを持参」

「戦争のこと、情報で解っていてもちゃんと深くは解っていなくて。でも演者さんがものすごく熱く伝わってくるものがたくさんあるので涙が出るし、とても考えさせられます。最後、劇場を出る頃には感謝の気持ちでいっぱいになる。何度も観たくなる素敵な舞台です」

「泣いたー!!!!」

<内容>
~女性たちの心~
太平洋戦争の末期。恋人が数日後には特攻すると知り、激しく動揺する女性たち。

「あたし達がしっかりしなくちゃ。あの人達が行くまでは、しっかりしなきゃ駄目でしょ」

「行っちゃった後は、どうするの?忘れるの?」

「・・・・・」

「何で行かなきゃならないんだろう。何のため?何のために?」

「誰が始めたのよ。この戦争」

「あたし達も、いつか忘れるのかな。戦争も、彼のことも…。彼が死んで、あたし、誰か違う人と結婚するのかな…。そんなこと、出来るのかな…」

~特攻~
特攻の日時が決まったことを知らせるために、安倍中隊長が現れる。
「燃料が届いた。明朝、出撃する。以上だ!」

~母との別れ~
「最後に風呂入っときたいな」
「すぐ沸かすから、帰っといで。すぐ沸かすからね!」
「母ちゃん、早く帰れよ…」
「親として…ちゃんと見送るから…」

~恋人の別れ~
恋人が、数日後に特攻隊として亡くなる事を知った女性たち。食堂の店主・ハナが叱る。

「何て顔してるの。あんた達が、そんな顔してたら、あの人たちが困るんだよ。嘘でいいから、元気な顔しなさい!それが出来ないなら、ここに来るな!」

~出撃前の隊員たち~
「信じられないっスよね。あと何日か後には皆、死んじゃってるなんて。こんなに元気なのに…」

「黙ってろ!」

「でも死ぬんですよね?俺達、死ぬんですよね?」

「貴様!」

「怖いんですよ!俺、死ぬの怖いんですよ!」

「止めろってば!俺だって怖いよ。お前だって怖いんだろ?いいじゃねぇか、それで!」

「俺が死んでもいつか誰かと結婚するんだろうなぁ・・・いつか、誰かの子供、産むんだろうな」

「その為に、俺達は死ぬんだよ!」

自分たちが敵艦を沈めないと、大切な人たちは皆、空襲で死んでしまうと。。。

~食堂の店主と武村軍曹~
武村「あ、そうだ、おばちゃん、俺さ、遺書書いてもさ、あげる人が居ないのよ。で、書いてないんだけどさ。辞世の句?それは書いたのね。良かったらその句を、この店のどっかに貼っといてもらってもいいかな?泣いてくれる人が傍にいるとさ、別れって辛いよね。俺みたいな奴等から、特攻に行けばいいのにね。上の奴等も気がきかないよ。皆よく頑張った。偉いよ。よーし、明日は、この俺が頑張らないとな!」

ハナ「泣いていいんだよ!あんた、頑張ったね。よく頑張った。おばちゃんは、知ってるよ。あんた、偉かったね。本当に偉かった。だから明日は、おばちゃんだけは、あんたのこと褒めてあげる」

武村、泣く・・・・・・

2幕はずっと客席はすすり泣きが・・・

恋人たちはキスをして永遠の別れをする・・・

<出演・A班>※B班もありました
大山ハナ・・・東てる美(大山食堂を切り盛りするおばちゃん)

長谷川スミ・・・穐吉次代(長谷川博の母。息子が心配で食堂へ来る)

安部高光・・・松丸雅人(明るく隊をまとめる部下思いの大尉)

津田徳男・・・新村享也(イケメン少尉。木村幸子の思い人。妻が)

武村正也・・・猪狩賢二(木村幸子に片想いする明るい軍曹)

山内圭輔・・・高橋良輔(伍長。浅井麻紀子の恋人)

長谷川博・・・佐野岳(伍長。長谷川スミの子)

内田洋介・・・橋本浩太朗(伍長。須藤宮子の恋人)

木村幸子・・・白河優菜(津田少尉に思いを寄せる女の子。)

浅井麻紀子・・・権藤葵(平井伍長の恋人)

須藤宮子・・・千北雅楽(内田伍長の恋人)

津田晴恵・・・石神悠紀(津田少尉の妻。妊娠)

薄井貴・・・大蔵基誠

石部銀太・・・鈴木剛

金田一明・・・hiroto

<感想>
東てる美さんの食堂のおばちゃん、良かった!!!

主役の武村を演じた猪狩賢二(いがりけんじ)さん、うまかった!笑って笑って泣かせた・・・

松丸雅人さんの安部大尉。エアースタジオの座長だけあってうまい!

松丸雅人さんと猪狩賢二さんは群を抜いている!!!見応えバツグン!1幕はどちらが主役かわからないほど。

イケメン津田少尉の新村享也さん。イケメンだけにかっこ良くて切なくて素晴らしかった!!!

佐野 岳(さの がく)クン、最高!良かった~!「最強スポーツ男子頂上決戦」でずーっと気になっていたのだ。保育園の頃から高校までサッカーを続け、愛知県代表に選ばれた実績が。『仮面ライダー鎧武/ガイム』では仮面ライダーシリーズの歴代主演俳優で最も身体能力が高いと称され、2012年『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』で総合優勝!舞台もすこぶる良かった!1幕のコメディでの”野球中継アナウンサー役”はめっちゃじょうずだった!!!

さっちゃんの白河優菜ちゃん、超可愛かった。イケメン津田少尉に思いを寄せ、不倫でも好きでい続けると言ったさっちゃん。が、奥さんの妊娠を知り、津田少尉を諦めて武村の気持ちを受け入れる・・・と見せかけて!ウソ!さっちゃん、そうなるんだ!さっちゃん、ショックだった。仕方ないのかな・・・

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戦後70年を飛び越えて「Kiss Me You キスミーユー~がんばったシンプー達へ~」

5月20日~24日まで、新宿全労済ホール/スペース・ゼロにて連日満員御礼の中、上演致されました。

製作: エアースタジオ
脚本・演出:藤森一朗

Kiss Me You キスミーユー~頑張ったシンプー達へ~
http://www.airstudio.jp/index_150520kissme.html

また来年も上演される事と思います。同じ「エアースタジオ」が大林素子さん主演の特攻隊の舞台も手がけています。

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『MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語』

実在の遺書を基に紡ぎだされる特攻隊と鳥濱トメさんの物語。

大林素子さんがライフワークとしている舞台も今年で7回目。大林さんが特攻隊員、鳥濱トメさんの生き方に感銘し、是非、この舞台をやりたいと始まった舞台です。私は毎年見ていますが、毎回泣けます・・・涙が溢れて止まりません・・・ストーリーを知っていても泣けます・・・ストーリーを知っていても泣けるので一部ご紹介します。

<内容>
「富屋食堂」の鳥濱トメ(大林素子)は特攻隊のお母さん的存在だった。自分の着物を処分してまで特攻隊員に食糧を作ってあげていた。

~しーちゃんとおにいちゃん~
父母が亡くなり、兄と妹のふたりきり。
 
妹「しーちゃんはおにいちゃんのおよめさんになる」
兄「しーちゃん、兄妹は結婚できないんだよ」
妹「あしたはなにしてあそぶの?」
兄「明日はお兄ちゃん、大事な用があるんだ」
妹「おにいちゃんはいつかえってくるの?」
兄「・・・・・」
 
兄は給金すべてを妹の通帳に入れていた。
 
~遺書より~
しーちゃん、女学校に上がったら、この通帳を使いなさい。おじさんに言って、お兄ちゃんの時計、軍刀もお金にかえなさい。プロペラがまわりました。お兄ちゃんはしゅつげきします。しーちゃん、強く生きてください・・・

~遺族年金~
柴田正男は自分の乗るプロペラ機の車輪をわざとパンクさせたり、何度も戻ってきて、上司、同僚になじられ、殴られていた。柴田には理由があった。母ひとり子ひとりの柴田は最後の親孝行に母に遺族年金をあげたかった。来週になれば昇進して少尉になり、今の身分より遺族年金をあげられるからそれまで生かして欲しいと・・・荒木田少尉は黙認し、殴った金山は柴田を抱き締めた・・・警察署長は、見なかった事にしてくれた・・・

そして、出撃―――――片道の燃料だけで二度と帰って来れない死出の飛行。「1回しかない本番だ!」と隊長の激が飛ぶ・・・

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最後は、実際の映像がスクリーンに映し出される。特攻隊員たちが笑顔で飛び立ってゆく姿・・・敵に撃ち落され、燃えながら海に堕ちてゆく特攻隊の無数の軍用機・・・

戦争って何のために・・・

何故、尊い若者たちの命が失われなければならなかったのか・・・

「自分たちが敵艦を沈めないと、大切な人たちは皆、空襲で死んでしまう」と特攻隊は突っ込んで行った、、、

戦後70年、今一度、戦った若者たちの事を思って下さい。
戦後70年の今年、まだ特攻隊の舞台を見た事のない方、是非是非、見て欲しいです。今の暮らしがあるのは、特攻で散った尊い命があってこそ。

感想にもありましたが、戦争の舞台はなかなか腰が重く、見る機会がないと思います。戦後70年の今年だからこそ、是非、知ってもらいたいです。ティッシュ持参で。。。

『MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語』

<東京公演>
10月7日(水)~12日(月)天王洲・銀河劇場

<山梨公演>
10月20日(火)コラニー文化ホール

<名古屋公演>
10月24日(土)~25日(日)愛知芸術劇場

<岐阜公演>
10月27日(火)岐阜市文化センター

<大阪公演>
10月31日(土)~11月1日(日)梅田芸術劇場

『MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語』
https://www.facebook.com/torihamatomemonogatari

藤川奈々ホームページ
http://www.nanafujikawa.com
藤川奈々ナレーションサンプル
http://www.youtube.com/watch?v=Gbv6AFa3uvY&feature=youtu.be


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脚本・演出:藤森一朗さんを囲んで。マザーに出演する日出郎さんと。藤森さん、年に2回、感動の舞台をありがとうございます!!!



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