２００２年の日本初演以来、大人気のミュージカルを初観劇
モーツアルトの亡くなった年齢と同じ３５歳でモーツアルト役がラストとなる（予定）の井上芳雄クン狙いで見ましたが、山口祐一郎さん、吉野圭吾さんの存在感に圧倒されました
梅田芸術劇場メインホールの３階で観劇したのですが、エスカレーターでずっと上がって行き、実質、建物の４階か５階にあたる高さに劇場の３階があり、劇場がとーっても大きいのです！３階の客席も広い～平日なのに３階まで満席！凄い人気です！
脚本・歌詞：ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲：シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞：小池修一郎
＜解説＞
「才能が宿るのは肉体なのか？魂なのか？」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”夭逝（ようせい：若くして亡くなる事）の真相に迫り、２００２年の日本初演以来、日本のミュージカルを魅了し続けている作品が４年ぶりに上演。
注目のキャストは、ヴォルフガング役（モーツアルト）としてファイナル・ステージに臨む井上芳雄、前回に引き続きヴォルフガング役を演じる山崎育三郎。ヴァルトシュテッテン男爵夫人役の香寿たつき、コロレド大司教役の山口祐一郎、レオポルト役の市村正親ら。お馴染みのキャストに加え、、、
今回新たにナンネール役（モーツアルトの姉）に花總まり、コンスタンツェ役に平野綾／ソニン（Ｗキャスト）、ヴァルトシュテッテン男爵夫人役のＷキャストとして春野寿美礼が参加。
＜出演者＞※私が見た回。
ヴォルフガング：井上芳雄
レオポルト：市村正親
ナンネール：花總まり
コンスタンツェ：平野綾
コロレド大司教：山口祐一郎
ヴァルトシュテッテン男爵夫人：春野寿美礼
セリシア：阿知波悟美
アルコ伯爵：武岡淳一
シカネーダー：吉野圭吾
アマデ：内田未来
朝隈濯朗、安部誠司、大谷美智浩、奥山 寛、小原和彦、ＫＥＮＴＡＲＯ、杉山有大、高原紳輔、武内耕、寺元健一郎、松澤重雄、港 幸樹、山名孝幸
秋園美緒、池谷祐子、樺島麻美、河合篤子、鈴木結加里、徳垣友子、舩山智香子、真記子、三木麻衣子、柳本奈都子
＜ストーリー＞
幼き頃より“神童”と謳われたヴォルフガング・モーツァルト（井上芳雄／山崎育三郎 Ｗキャスト）は、音楽家として過大な期待を寄せる父親のレオポルト（市村正親）や姉ナンネール（花總まり）、ヴォルフガングの才能の独占を図るザルツブルクの領主であるコロレド大司教（山口祐一郎）らに囲まれ、本当の自分と周囲のイメージとの差に戸惑う日々を送っていた。
そんな折、ヴァルトシュテッテン男爵夫人（香寿たつき／春野寿美礼 Ｗキャスト）の援助を得たヴォルフガングは、愛する家族を残し、全ての束縛を絶つために、故郷ザルツブルクを飛び出し、音楽の都・ウィーンで成功を収める。
ありのままの自分を受け入れてくれるコンスタンツェ（平野綾／ソニン Ｗキャスト）との愛を育み、全てを手にしたかに見えたが、ヴォルフガングの人並み外れた行動は、愛する人たちから理解されず、逆に心が遠ざかる結果となる。
全ては“音楽の才能＝アマデ”に支配される運命にあることに、ヴォルフガングは気付き始めるのだった・・・。
＜モーツアルト＞
モーツアルトのフルネームは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。オーストリアの作曲家、演奏家。古典派音楽の代表であり、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人。称号は神聖ローマ帝国皇室宮廷作曲家、神聖ローマ帝国皇室クラヴィーア教師、ヴェローナのアカデミア・フィラルモニカ名誉楽長などを務めた。父・レオポルトは息子が天才であることを見出し、幼少時から音楽教育を与えた。
天才と呼ばれたが故に苦しむモーツアルト。自分の影から逃れられるのか。自由になりたい！との歌が胸に響く。
妻のコンスタンツェはダンスパーティーに浪費、妻の母からはお金を無心され、モーツアルトってこんなに波乱な人生だったんだ・・・
ヴォルフガング：井上芳雄
さすが！ミュージカル界のプリンス。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業の卓越された歌声が広い梅田芸術劇場の３階まで響き渡っていました！モーツアルトが亡くなった３５歳と同じ年になったのでモーツアルトを卒業するという事ですが、市村正親さんの『ラ・カージュ・オ・フォール』もファイナルって言ってたけど、今年２月にまたあるし。帝国劇場の千秋楽で、中川晃教さんと山崎育三郎さんとのトリプルキャストの話も冗談で出てたから冗談じゃなくてトリプルキャストがいいかも！
山崎育三郎クンのモーツアルトの歌声がセクシーで、キスシーンが濃厚？と聞いたので是非見てみたい
レオポルト：市村正親
病からの復帰作。ご自身も息子さんがいらっしゃるので、父親役は舞台なのか現実なのか錯覚する事があるそうです。ご自分の息子さんがモーツアルトくらいの年になったらと考えながらモーツアルトを見つめているのだそう。周りから「父親役に深みが増した」と言われるそうですが「すべて自分の努力」だそう
山口祐一郎さんとのツーショット、ミュージカル界の二大スターの並びは豪華豪華！劇団四季では６年違いの二人とも看板スターだったのだ
コロレド大司教：山口祐一郎
身長１８６センチ凄い！貫禄、迫力満点！こんなにマントが似合う方もいない。まだまだトートを演って欲しい。怖い歌を歌っているのに、顔は涼しげ。終始、どんな場面でも涼しい顔をしていらっしゃいました。電車で揺られる場面は、そんなに揺れるの～というくらいエンジョイした感じ。長年、山口さんを見ている方曰く「この公演をとても楽しんでる」だそうです。シビアな内容なのに、とても楽しんでいる山口さんが登場すると目が離せなくなりました。
コンスタンツェ：平野綾
可愛い女の子からどんどん強い妻になってゆき、歌もじょうず。でも、あまり夜な夜なダンスに行かないで。モーツアルトの側にいてあげてと感情移入しました・・・
ダブルキャストのソニンも歌がすっごい迫力らしいので見てみたい
ナンネール：花總まり
宝塚歌劇団史上、12年3か月のトップ娘役を務めたお方だけあって、華があって、若い時代はとても可愛らしく、その後は苦しむモーツアルトの姉を好演。いつまでも若くて可愛いな～今度はエリザベートなんだと。春野寿美礼さんに椅子を出す場面で、宝塚の同期の二人の共演、そしてエリザベートのバトンタッチなど感慨深く思いました。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人：春野寿美礼
豪華な輪っかのドレスがとても似合い美しい。すっかり美しい女性。元宝塚花組のバリッバリの男役トップスターだったとは、この舞台で初めて見た方は驚くのでは。春野さんを男役時代から見続けている方「お茶会でもすっかり女子。男役から女子になっても春野さんに対する気持ちはまったく変わりません」って。素晴らしい！『星から降る金』の歌はとてもいい歌だ
ダブルキャストの香寿たつきさんもとても素晴らしいそうなので是非聞きたい
セリシア：阿知波悟美
モーツアルトの妻、コンスタンツェの母親。迫力満点！阿知波悟美さんだったなんて！悪い。憎たらしいくらいに悪い役なのだ。
シカネーダー：吉野圭吾
劇場支配人。２００２年の初演からこの役だそうですが、インパクトある～場面をかっさらってゆく～！釘づけ！身長１８１センチ。劇団四季出身。どんどん怪しくなってゆく～！歌も見た目も存在感も素晴らしい
アマデ：内田未来
子役ですが重要な役。「アマデ」は神童と呼ばれた頃のヴォルフガング（モーツアルト）の姿。才能の化身で、ヴォルフ以外の人には見えない。ヴォルフガングと常に一緒に登場。２人は別人格でも２人で１人。ヴォルフガングのラブシーンでは、その場から離れ、目を伏せるのがいじらしい。アマデがとても可愛い。胸が締め付けられる。モーツアルトと出ずっぱりで、小さいのによく段取りとか芝居とかできるなと感心。
ヴォルフガングの化身役はトリプルキャストですべて女の子。アマデは将来、ヴォルフガングの妻・コンスタンツェに成長して欲しいと小池先生。
アマデのトリプルキャストに、柿原りんか、日浦美菜子。
他に・・・
秋園美緒
元宝塚星組娘役スターで歌姫。ヴォルフガングの妻・コンスタンツェの姉役でソロもあり、美しいソプラノを聞かせてくれており、その活躍が嬉しかった。『シェルブールの雨傘』では井上芳雄クンを誘う娼婦の役だったけど今回は義理の姉弟に！
小池先生は宝塚で実力があった人を外の舞台でも常に起用して素敵です
『モーツアルト』では姉弟だった井上芳雄クンと花總まりさんがトートとエリザベートでラブシーンもあるのだなと。山崎育三郎クンはルキーニなんだなと。次の小池修一郎カンパニーも凄そうですね。
『モーツアルト』次回公演では主役がトリプルキャスト（中川晃教、井上芳雄、山崎育三郎）になるといいな
中川晃教さんのモーツアルトもとても評判が良かったんですよね
流れる曲がイイ～素晴らしいです
ダブルキャスト制ってズルいですよね！全部見たくなる～育様、タータン、ソニンでも見たい！ＤＶＤ発売決定！井上バージョン、山崎バージョン
ミュージカル『モーツァルト！』梅田芸術劇場メインホールにて１月１５日まで
『モーツァルト！』梅田芸術劇場サイト
http://www.umegei.com/mozart2015/
『モーツァルト！』PV【舞台映像Ver.】
https://www.youtube.com/watch?v=Nwymzeuli-U
2014年12月24日 帝国劇場千秋楽カーテンコール動画
http://www.tohostage.com/mozart/
帝国劇場いろんな動画
http://www.tohostage.com/mozart/movie.html
藤川奈々ホームページ
http://www.nanafujikawa.com/index.html
藤川奈々ナレーションサンプル
http://www.youtube.com/watch?v=Gbv6AFa3uvY&feature=youtu.be
※敬称略