凰稀かなめ『ベルサイユのばら オスカル編』宝塚宙組

宝塚宙組『ベルサイユのばら―オスカル編―』が５月２日、宝塚大劇場で初日を開けました

ひと口に言って、想像をはるかに越えて良かった！素晴らしかった！凰稀（おうき）かなめオスカルが迫力満点でめちゃ良かった

これまで３０年くらい『ベルサイユのばら』は数えきれないほど見ており、またベルサイユのばらだ、みたいな感じで大劇場へ・・・

ところが、驚くほど良かったのだー！

荒くれの衛兵隊たちに凰稀かなめオスカルが言う言葉。

「やめーい！！」
「ばかものー！！」
「これが衛兵隊かー！！」

このオスカルの叫びで凍りつきました！ドキッとした！今まで聞いた事のないオスカルの叫び！魂の叫び！

「やめーい！！」って聞こえたけど、今、誰が言ったの？ブイエ将軍？！え？オスカル？？って思ったほど、オスカルの声とは思えない低い響きでビックリ！

『モンテクリスト伯』で「だけだだけだだけだ～～～！」と叫んで凍りついた事を思い出しました！こういうの、めちゃめちゃうまいねー！

凰稀かなめオスカルの叫びは他にも・・・

「国王様でもできません！！」
「さあ～！撃て！！」
「紅に染まってゆけ～！！！」
「黙れ～～～！！」
「命が惜しくば黙って聞け～～！！」
「なぜ、ついてきた～～～～～！！」
「シュトワイヤン！ゆこ～～～！！」
「アンドレ、もうおまえはいないのか～～～！！」

この絶叫が凄いんです！皆さんが想像する以上の声なのです！私もビックリ！でもまた見たくなるような演技で。骨太で、怪しく美しいオスカルではまず、怪しく美しいオスカルをば

三井住友VISAカード シアター宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら―オスカル編―』

この愛は散らない

オスカルのすべてが、今ここに

怪しく美しいオスカルブロンドの鬘のセンスもバツグンでした！

宙組トップスター・凰稀かなめ（おうきかなめ）

ロザリー　娘役トップスター・実咲凜音（みさきりおん）

アンドレ（役替わり）朝夏まなと（あさかまなと）

アンドレ（役替わり）緒月遠麻（おづきとおま）

＠宝塚大劇場初日のアンドレは朝夏まなと

凰稀かなめオスカルとは学年も違いすぎるし、お顔が若いし、同期の緒月遠麻の方がしっくりいくのではと思ったが、芝居も歌もじょうずなので良かった。

橋の上で銃弾に倒れる場面では、直立からそのまま足も曲げずに顔も伏せる様にバターン！と倒れ、客席はざわめき、想定外の倒れ方で笑いが！笑うとこじゃないので戸惑った。ハプニングかと思った。これは谷先生のこだわりだそうな。

＠アラン・緒月遠麻

アラン、怖い・・・でも、オスカル隊長に寝返るのがえらい早かった。アランとアンドレの出番、比重は同じくらいに感じる。
アランの新曲がある！「青き薔薇よ　パールローズ　美しすぎて　心は乱れ　気高さよ　忘れぬ人よ」

アランってそんなにオスカルを愛していたんだ・・・今後、歌に期待

＠ロザリー・実咲凜音（みさきりおん）
可愛い～歌がうまい～エトワールも。

＠ジェローデル・七海ひろき（ななみひろき）
アンドレと上下のセリから上がってくるジェローデル。ジェローデルの扱いが今までよりイイ。今後、歌に期待

＠ジャルジェ将軍 ・汝鳥 伶（なとりれい）
出てくると安心するし、ジャルジェ将軍といえば汝鳥 伶！という感じだが、今回は新しい場面、新しい台詞も沢山あり、１幕はオスカルのお父さん、ジャルジェ将軍の語り部の部分が大きいので大変そう・・・

＠ベルナール・蓮水ゆうや（はすみゆうや）
かっこいい！お化粧も綺麗でイイ男。リボンをつけた鬘もとてもよく似合う。顔の周りの髪の毛は地毛だそうな！トップ娘役と夫婦っていい感じ。

♪愛する者の為に愛する者の為に愛する者の為に戦うのだ～退団淋しい

他に、ベルナールに新曲が。

＠オルタンス・純矢ちとせ（じゅんやちとせ）
演技がうまいので、５人姉妹の場面も引き込まれる感じ。５人姉妹は登場する度にドレス、髪型、アクセサリーなど見るところがいっぱい！
 
＠イザベル・愛花ちさき（あいはなちさき）
盲目の娘の役。可愛くけなげ。退団なのでもっと出番があってもいいと思った。
 
＠ルルー ・すみれ乃 麗（すみれのれい）
５人姉妹の中に入ると背が小さい。そんな小さかったっけ？退団なのにもっと出番、台詞があってもいいと思った。オスカルとの絡みはなし。双子の姉は花組トップ娘役・・・

＠ダグー大佐・凛城きら（りんじょうきら）
憎めなくて面白くて、泣かせて・・・ダグー大佐、良かった～

＠マロングラッセ・一原 けい

この公演で退団・・・・・・・

宝塚１００周年であちこちのメディアに出たせいもあってか、一度、宝塚を、有名なベルサイユのばらを見てみたい！という方が倍増！
私も色々聞かれました。

それでなくても、ベルサイユのばらのチケットは即効で売り切れるので、これから見たいという方はチケットがなくて大変かもしれない。

だから、こんなにいい舞台だったよって書くと、見たくなっても見られないとの状況になるかもしれない。でも、だからこそ、見たくても見られない方の為に、ここで見た気分になってもらえれば

タカラヅカスカイステージより早いでは、１幕から順を追って流れです。

～１幕～

小公子、小公女「ごらんなさいごらんなさい、ベルサイユのば～～～ら」「三度（みたび）咲くバラの花～三度咲くバラの花～ベルサイユのばら～ベルサイユのばら～ベルサイユのばら～」

音楽が変わりアンドレ登場！「ああ～心の白き薔薇～ああ～ベルサイユの白き薔薇～」蓮水ゆうや、七海ひろき等、８人の男役がブルーのマントにリボンのついた鬘で登場！

オスカルの肖像画。その後ろに赤い軍服のオスカル！大階段に敷かれた幕を引くとそこには薔薇薔薇薔薇

ロザリー、ピンクのドレス。若手男役１４人と。「白き香りの薔薇ひとつ～ああ～ベルサイユに薔薇が咲く～」

オスカルの姉たち５人が赤ちゃんの誕生を歌う。「嬉しいな嬉しいな　私たちに兄弟が生まれる　コウノトリありがとう」

「男はお嫁さんの方に行ってしまうのよ」に客席笑いが「頼んだぞ～！男の子だぞ～！」と言う父

「オギャー！オギャー！」と、またもや女の子が生まれた（笑）

子オスカル（星吹彩翔・ほしぶきあやと）、父と剣で戦う。子オスカルは、これまでのベルばらの様に小さくない。でも物言いが可愛い。でもってモンチッチに似てる＾＾

衛兵隊登場の音楽がイイ！ドキドキさせる。荒くれ感がイイ！アルマン（愛月ひかる・あいづきひかる）から歌い始める。

オスカルの５人の姉たちの会話「こまっしゃくれた」「じゅっぱひとからげ」という言葉に客席笑い。

画家 ・風羽玲亜（かざはねれいあ）「オスカルの肖像画が出来た！」アンドレ「見たい！」というアンドレ的には真面目な場面なのに客席笑い・・・画家が面白く登場した為であった～画家、出てくる度オモロー

『愛の肖像』大きなペガサスに乗ってオスカル登場！客席、どよめき、大拍手、笑い、手を振る者！ペガサスが客席にセリ出てくると、 オオー!という歓声！ペガサスの羽が動くとオオー!オスカルは銀英伝の様なゴールドの衣装。スモークと金粉が降ってくるとまたどよめき、歓声、大拍手、笑いが！

まさか、ペガサスでこんなに笑いがくるとは！初めて見た方はきっと小林幸子さんとかぶったのかもしれない・・・

緞帳が降り、休憩時間になると客席、ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ

１幕があっという間に終わった！早かった！それだけ見入ったからだ！オスカルの熱演、魂の叫び、アラン、アンドレの熱演

～２幕～

小公女たち「嵐は～嵐は～花を散らせてゆく～きょうも散るのか薔薇ひとつ～」「このあと、オスカルは？アンドレは？アランは？ジェローデルは？ベルナールは？」出演者の名前、全部言うのかと思った～

衛兵隊、オスカル、アンドレ、アランの戦いの演習の場面はかっこいい！衛兵隊の家族、カトリーヌ・美風舞良（みかぜまいら）がうまいのでギュッと引き締まる。

ジェローデルがオスカルに結婚の申し込みをしたと聞き、嘆くアンドレ。アンドレはオスカルのワインに毒を入れ・・・

オスカルとアンドレ「今宵ひと夜」結婚の約束をする。

アンドレが銃弾に倒れ、シュトワイアン、ゆこう～～～！オスカル、ｽｺﾞｲ！オスカル、泣いている！

天国のオスカル。美しい白いバレリーナに囲まれ、大きな白薔薇の上にオスカル。♪幼き日に華奢な手に重すぎた剣・・・との新曲

～ショー～

・赤いスパンの朝夏まなと。

・ブルーのスパンの緒月遠麻＆伶美うらら、蓮水ゆうや＆すみれ乃 麗、七海ひろき＆純矢ちとせ等。

・白いドレスの実咲凜音＆１６人の女役。

・朝夏まなと＆緒月遠麻＆実咲凜音
 
・『ボレロ』大階段に黒スパンの凰稀かなめ。客席キャー！！！ 愛月ひかる、蒼羽りく等８人の男役がオラオラ系。凰稀かなめは赤い薔薇を付け、オスカルの鬘を後ろでひとつにまとめている。男役ではない。中性。オスカルの延長。

・白いロケットたち。

・大階段に凰稀かなめ、実咲凜音、朝夏まなと。朝夏まなと、黒燕尾。凰稀かなめ、黒燕尾の燕尾の内側がスパンコール。男靴でなく女のヒール。髪はブロンドでゆるくアップに。男役ではない。中性。不思議。

・凰稀かなめ＆実咲凜音デュエットダンス。

・凰稀かなめ＆２０人の女役。

・凰稀かなめ＆朝夏まなと。朝夏まなとが凰稀かなめの髪留めを取るとブロンドの髪が降りる仕組み。髪留めを取る瞬間見逃した。

・大階段に男役たちが黒燕尾で降りてくる。大きな一輪の薔薇のオブジェ。

・凰稀かなめ＆朝夏まなと＆緒月遠麻

・エトワール、実咲凜音

・すみれ乃 麗、伶美うらら（センター）、純矢ちとせ

・愛月ひかる、七海ひろき（センター）、蓮水ゆうや

・緒月遠麻

・３人のセンターに愛花ちさき

・朝夏まなと

・実咲凜音

・凰稀かなめ

～フィナーレ～

♪愛それは甘く　愛それは強く　愛それは尊く　愛それは気高く～愛愛愛～

【寿つかさ組長挨拶】
「１９７４年に上演され、社会現象を巻き起こした、宝塚の財産でもあるベルサイユのばら。宝塚１００周年、ベルサイユのばら４０周年。研究科２年生８名配属。３人の役替わり公演をお楽しみ下さい」

【凰稀かなめ挨拶】
「５月、暖かい空気が嬉しい。ベルサイユのばら４０周年、植田先生をはじめ、諸先生方、スタッフの皆様、出演者一同、お客様に楽しんで頂けるよう。１００年分の愛を感謝と共に。２００年に繋げてゆけますよう」

～カーテンコール１～

凰稀かなめ「ゴールデンウィーク、海外でなく宝塚をお選び頂き（笑）また見にいらして下さい」

客席「はい！！」（笑）

～カーテンコール２～スタンディングオベーション

凰稀かなめ「海外へは宝塚のベルサイユへ」（笑）

客席「キャー!!!!!!!!!!」

【ベルサイユのばらあるある】

＠この頃、フランスの９６％が平民。４％が貴族、僧侶。

＠オスカルとマリー・アントワネットは同い年！

へえ～～～

隣の方は凰稀かなめ大fanの方で、オスカルが美しすぎると泣いていました・・・反対側の隣の方は友の会で初日が当たったとの事。安奈淳さんの時代に見て以来だとか。１幕が終わって「これで終わり？」「ラインダンスあるの？」と

立ち見もいっぱい！宝塚１００周年のベルサイユのばらは素晴らしかったです凰稀かなめはオスカルの生き写し、オスカルそのもの、オスカルが乗り移っているとしか考えられない。スタイル抜群でこの上なく美しい

「最後はカッコイイ男役を見たかった」と、fanの奥様方が口々に話していたので、今後、鬘も色々替えてくれたらいいなぁ～ブロンドの髪を束ねて、黒燕尾にヒールって初めての経験で驚いた人の方が多いようで・・・※敬称略

三井住友VISAカード シアター宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら―オスカル編―』
～池田理代子原作「ベルサイユのばら」より～
脚本・演出／植田 紳爾
演出／谷 正純

宝塚大劇場公演　5月2日(金)～6月2日(月)

ＰＲ映像
http://kageki.hankyu.co.jp/pr_movie/versailes_140502/

新★藤川奈々公式ホームページ

http://www.fujikawanana.com/

５月１日発売のベルサイユのばら、チケットホルダー。保険証やレシートや大切な物も入れられますね３０９円。１幕終わって、大劇場の切手を扱っているショップで買いました。１幕が終わって、何かベルばらに関する物を買いたくなりました！凄い威力ですね

１階の化粧室。こんなに素敵なパウダールームが

ドレッサーと椅子もあります

５月４日（日）よる９時～ＮＨＫスペシャル『トップスター』

楽しみですね

宝塚１００周年　※怪しい者ではありません