イメージ 1

取材規定にヘルメット着用義務とある。ヘルメットをかぶってないVTRはカットされてしまう。

取材陣は被災地で食料などを買う事は許されない。取材車を人目のつかない所に停め、おにぎりを食べた。

取材陣は被災地でトイレを借りられない。おとな用オムツが用意されている。

避難所の玄関で寝泊まりする男性。「ここにいれば行方不明のかあちゃんが来た時にすぐわかるから」

葬儀会館が避難所に。「いつまででもいて下さい。初めて生きるお手伝いをさせて頂いています」

行方不明の母を探す女の子。「お母さんでなくても助かったらいいね」の女の子の言葉に取材陣涙・・・

災害弔慰金を申請するには「死亡した者の氏名」に書かなければいけない。死亡したと認めたくない・・・

「僕はしゃべるために ここ(被災地)へ来た」

人助けか、取材か。東京からの指示と現場との温度差の違いに悩む日々・・・

被災者から「笠井さん、暗いですよ」と逆に励まされ・・・

涙なしでは読めない、フジテレビアナウンサー「とくダネ!」司会の笠井信輔さんの被災地取材の記録です。

~ここからは笠井アナの言葉です~

被災地に金曜日から入って、4日取材して来ました。

とてもパワフルでたくましい方たち。

一方、家族を失って、その喪失感からなかなか前に進めない方たち・・・

どちらもとても共感する姿で「被災地の2極分化」などという一言でかたづけてはいけないと思いました。

亡くなった夫のカラオケで歌う姿(ホームビデオ)を毎日見てるおばあちゃん
「だって、さみしいんだもの」

流されスクラップになった夫(行方不明)の車を、瓦礫の山からクレーン車で引っ張り出して、
自宅近くの空き地で保管してる妻・・・

まだまだ、皆さんの、マスコミの、周囲の理解と力が必要です。

私の本は、産経新聞厚生文化事業団を通じて印税全額、義援金として被災地に寄付しています。

本も5版を重ね、2万5000部近くになり、義援金も300万円近く振り込ませて頂きました。

皆さん、本当にありがとうございました。

「僕はしゃべるために ここ(被災地)へ来た」 印税全額義援金本です。まだまだ義援金を送りましょう。
http://jbook.eshop.fujitv.co.jp/p/p.aspx/4256989/s/


震災から1年。先日は沢山のご意見をありがとうございました。
津波の映像は、こんなに凄い出来事を決して忘れてはいけないという再認識をしましたが、
二度と見たくない方も多いようで、テレビも「これからしばらく津波の映像が続きます」との表示が・・・

「義援金の配布がきちんと行われていないと追加支援は難しい。」

「ガレキの受け入れになぜ、反対するのか。」

「いつ同じような被害にあうかわからないのだから「お互い様」の精神でいかなければいけないと思います。」

「被災地の自治体首長が一同に会し、討論をすれば、最優先課題の共通項が見い出せると思います。」

「福島から逃げるも地獄、留まるも地獄・・・また『普通』の生活がしたいだけです。」

「今は頑張っている人のことを報道してほしい!という一言につきます。もう振り返りたくありません。」

「復興真っ只中の笑顔をもっともっと取り上げて、生きる意味を報道してほしいです。」

・・・などのご意見を頂きました。今後も震災、被災地を忘れず、皆で考えてゆきたいと思います。

※この記事は転載可にしてあります。