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以前、書きました、行きつけのお店のママ。日本に憧れて来日。
知り合った在日のダンナと結婚したはいいものの、ダンナはDVで。働かず。
ママのお金をアテにし、ランチの1時間半だけを手伝って、月に給料として30万よこせと。
誰のお蔭で日本に住めているのかと。殴る蹴る・・・

ダンナには内緒で、ママはせっかく開いたお店を7か月で閉めて母国に帰りたいと言う。
詐欺罪でダンナが捕まっている今が絶好のチャンス。私も、不動産の知り合いを連れて行く約束をした。
その約束した3時間前に、店の不動産屋に解約手続きを取ってしまったママ・・・
お店にかかった1200万の内、半分は返して欲しいとの願いがゼロになる。
私はもうお店に行きにくかったが、ある日お店がなくなっていたら、それはそれで悲しくなると思い行ってみた。

奈々「結局どうなったの?」
ママ「マダワカラナイ」
奈々「お金は返ってくるの?」
ママ「ワカラナイ」

ママは私と目を合わさない。返事も上の空。
今迄、泣きそうな目で、ダンナとの出会いからDVに至るまで一生懸命話してくれたのに・・・

奈々「ママが心配で来たの」
ママ「ダイジョウブ」
奈々「お金は返ってくるの?」
ママ「ハイ」
奈々「悪い不動産屋じゃなかったの?」
ママ「ハイ」

ママは精一杯の笑顔を見せた。
え?それだけ?私はママに助けを求められたから一生懸命心配したのに・・・
私が連れてった不動産が低い金額を提示したからなのか?私はお払い箱なの?
私は悲しくなった。でも、腹は立たなかった。ひとりでこれから生きていくにはこれくらいの根性がないと。
ママを頼もしく思った。もう大丈夫だと。

その時、母の言葉を思い出した。
「おまえは正義の味方か」

母は、そのひとことだけ言うと、あとは何のアドバイスもしなかった。
でも前々から「お人好しはもう卒業」と言われている。

私はいつだって一生懸命生きてきた。
困ってる人がいたら手を差し伸べる。自分にできる事はないかと考える。
でも、騙されたり、踏み台にされたり、うまく利用されたりした。
人を騙したり、陥れるよりはいいでしょう。
首を突っ込みすぎたのだ。自分の分をわきまえる。やりすぎ注意なのだ。


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私は人を疑わないし、いつも真摯に向き合っているつもりだ。でもいろんな人がいる。
人間、完璧な人はいないのだ。いつもそう言い聞かせている。

でも、本当に心が綺麗で、この人は絶対信じられるという人がいる。
その人の為に、お誕生日に選んだシュシュ。派手にならず、仕事でもつけられる様に一生懸命に選んだ。


 
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佐賀県武雄温泉、マッサージランドゆとりセンター長の石橋妙子先生。
仕事中、ゴムで髪をくくっている姿を見て、可愛いシュシュをプレゼントしたいと思った。


 
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とても喜んでくれた。とても似合っていた。
ふと淋しくなった時、妙子先生に会いたくなる。

朝、目覚めた時、目を閉じたまま、妙子先生はずっとこの暗い世界で生きているんだ、と思う。
妙子先生を思えば、ちょっとのことで悩んでいる自分が恥ずかしいと思う。


 
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そして、もうひとり、かけがえのない理解者の母。私にとって母は親友。
お父さんが収入がなくなって自分たちもしんどいのに「お金に困ったらいつでも言え」って。
「貯金いくらあるんだ?」って。恥ずかしくて言えない。
「お金の管理してあげるから。お金もマネージャーしてあげるよ」と。恥ずかしくて頼めない。

私は親になっていないから、自分の子に対する愛情がどこまでなのかわからない。
母になって、どれだけ、お母さんが大変だったか、子どもってどれだけ大切に思えるのか、体験してみたかった。

小さい頃は、母は水商売をして育ててくれて・・・学校で「ホステスの子」と言われいじめられて・・・
恥ずかしくて母に言えなくて・・・
ある日、若い男の人を連れてきて、お父さんだよって・・・認められなくて反抗して・・・
母が大嫌いだった。
もっとお金持ちの家に生まれてきたかった。
産んでくれと頼んでない。
そんな事をずっと言い続けてきた。


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お母さんは、必死に育ててくれたんだね。それが痛いほど今わかる。
収入のなくなった、身体が動かなくなったお父さんをこれだけの愛情で支えられるなんて。
尊敬しています。感謝の気持ちで一生懸命生きていきます。

自分を不幸にしているのも自分。自分を幸せにするのも自分。
悩むのも自分。怒っているのも自分。
すべての答えは自分の心にある。

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