毎週金曜日、佐賀県武雄温泉の、全盲のマッサージ師・石橋妙子さんと電話でお話をし、
石橋さんからお聞きしたお話を、ここに毎週土曜日にご紹介する事に、いつの間にかなっていました。
石橋さんは、帰宅したあと、動脈瘤の病に倒れたご主人のマッサージを毎日１時間やり、
お子さんが中学の３年間、新聞配達をしていたので、朝３時半にお子さんを起こして、見送り、
２～３時間睡眠がずっと続き、疲れとストレスで、突発性難聴、過呼吸症候群、パニック障害になり、
丸２年間、全く仕事ができなかった時期があったんだそうです。
環境を変えたくて、３年間で引っ越しを７回し、ご主人は引っ越し作業ができないので、
石橋さんが、タンスの下にローラーを敷き、転がして運んだのだそうです。
今、やっと住まいも、石橋さんの身体も落ち着きました。
目が見えないと、耳が凄く発達し、発達しすぎるから敏感になり、具合が悪くなったりします。
かつては、目が見えない方と、耳が聞こえない方の「盲」と「ろう」一緒になった学校がありましたが、
全く異なる障害を同一学校で教育する問題が指摘され、今は別になりました。
目が見えなくなると、どんどん不安になり、精神的なダメージが大きく、人により死に至ります。
石橋さんが１８歳で目にサッカーボールが当たり、２年間入院を余儀なくされた時、２人の方が命を落としました。
ある男性は、ベッドの手すりに奥さんの頭がないと不安になり、奥さんがいないと叫びます。
だから、奥さんはずっとベッドの手すりに頭を置いておかなければなりませんでした・・・
石橋さんが入院した２年間、ベッドから立てなければ、寝返りも打てなければ、身動きひとつできませんでした。
視神経に刺激を与えてはいけないからです。
頭が動かない様に砂袋を置かれ、真っ暗闇で動けず２年を過ごしました。
病室はシャッターで閉ざされ、隙間から漏れる光で、お母さんが本を読んでくれる事が楽しみでした。
その事を考えたら、今は自由で何でもできると。
「だから、少しでも、多くの方の精神的にプラスになれたらとの思いは変わっていませんよ」と、石橋さん。
そこで、今回は、石橋さんに聞いてみたい事、ご質問がありましたらコメントをお願いします。
「ハングリーになれば 何かが生まれる」
「自分を信じていれば どんな問題も乗り越えられる」
「すべての出来事は 幸せへのプロセス」
「できなくても 努力はできる」
「他人を元気にすると 自分が元気になる」
きょうから、バリアフリー地域映画『二ライの丘 ～A Song of Gondola～』がシアターＮ渋谷にて始まります。
聴覚障害の方向けに日本語字幕付の上映。初日イベントでは、手話通訳の方に同時通訳もあります。
座席を一部撤去し、車椅子の方も入場できるような環境を整えた、バリアフリーイベントです。
この映画は既に、沖縄、大阪で上映済みだそうです。きょうは私が司会をします。
石橋さんにも聞いて頂きたいと思いました・・・
映画「二ライの丘 ～A Song of Gondola～」 9/11（土）～10/8（金）ロードショー
初日プレゼント 9/11（土） 先着100名様に“塩ごまちんすこう”プレゼント 吉本芸人トータルテンボス出演
@シアターＮ渋谷
http://www.theater-n.com
