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元宝塚花組トップスター・大浦みずきさんが、11月14日、肺がんの為、天に召された。
まだ53歳だった。

私が生涯、有名人の中で一番好きだった方だ。
動機は不純だった。

大阪と東京で遠距離恋愛をしていた私は、彼の「宝塚に大浦みずきってめっちゃかっこええねん!」
この一言に嫉妬し、大浦みずきなるものを見てやる~!と見に行った。

すると、見事、ミイラとりがミイラになり、私は大浦みずきさんに夢中になった。
彼氏とは別れた・・・

その後、大浦みずきさんをもっと世間に教えたいと思い、企画書を書いたら通り、
TBSニュースの森で2度も密着取材をした。

その時に関わった宝塚のプロデューサーから声をかけて頂き、その後、宝塚のトークショーやイベントの司会者に。
好きこそもののじょうずなれ。夢中になった事がどんどん自分の明日に繋がっていった・・・



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12月2日(水)大浦みずきさんのお別れ会が開かれ、3000人もの方が別れを惜しんだ。
午後2時から始まった会及び、献花の列は午後5時になっても続いていた。

親族、宝塚関係者、業界、全国のファンの方々。皆、泣いた。
会場には大浦みずきさんの懐かしい宝塚時代の歌が流れ、涙を誘った。

祭壇は、真っ赤な薔薇で埋め尽くされ、宝塚の美術さんの手によって、宝塚のステージの様に飾られ、
白いドレスを着て、微笑む大浦みずきさんの写真が・・・

・宝塚植田理事長
「先に逝く順番が違う!」

・幼馴染の作家・阿川佐和子さん
「団地の仲間でした。私の前ではスターの顔を見せませんでした」

・宝塚時代同期生で元月組トップスター・剣幸さん
「38年間、見たことのない顔がある。あなたが怒った顔です。悔しいです!でもすぐに会えるから」

そして、喪主のお姉様のご挨拶が多くの涙を誘った。。。

「小さい頃は喧嘩ばかりしていました」

「やっと話ができると思ったら宝塚へ。妹を宝塚に盗られた気持ちでした」

「妹を奪った病が悔しい。でもひとつだけ、この闘病生活の1年、初めて妹と向き合って沢山話ができました」

「治療のやり方を巡って大喧嘩もしました」

「主治医の先生には化学療法以外にも、民間療法も受けさせて頂いた」

「痛みと戦いながらも、いつもくだらない冗談を言って笑わせる憎めない妹でした」

「宝塚のOGさん達が心を込めて折ってくれた、何千もの千羽鶴に感動していました」

「病気は良くなりつつありましたが、食欲がなくなり、抵抗力が落ちていきました」

「それでも、召される前日は、おかゆなら食べられるかもと、頑張って食べておりました」

「その日、面会後、帰宅途中に、意識がなくなったと連絡を受けました」

「病院へ戻ると、もう私の問いかけには応えてはくれませんでした」

「11月14日朝7時に息を引き取りました」

「それまで、背中が痛いと、仰向けに寝られなかったのですが、やっとゆっくり仰向けで寝られました」

「妹を連れて帰る時、お願いをして、東京宝塚劇場、帝国劇場を回って頂きました。
丁度、宝塚花組公演、レ・ミゼラブルを上演中でした」


宝塚の卒業生、元花組トップスター・高汐巴さん、安寿ミラさん、真矢みきさんを筆頭に、
大浦みずきさんの好きだった「テンダーグリーン」より「心の翼」を合唱した。

その後、献花が始まり、元宝塚の生徒も、現役のタカラジェンヌも、皆が泣いた。
私は献花を終えても、大浦さんの歌が流れる会場で2時間あまり立ち尽くし、その場を離れなかった。



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さよならは言わない。
私の青春を、夢を、感動をありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。



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昨日は沢山泣きました。でもいつまでもメソメソしません!
素晴らしい思い出を胸に、大浦さんの分まで頑張っていこうと思います!




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