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宝塚歌劇 花組公演 TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE 『花より男子』~原作 神尾葉子「花より男子」(集英社マーガレットコミックス刊)~
漫画もドラマも映画も見た事がなくて、ストーリーも知らなかったけど面白かった~
花組男役、花男(はなおとこ)が花男(はなだん)
しかも、道明寺そのものの柚香 光(ゆずかれい)主演という凄いタイミングでの上演が奇跡。
音楽、主題歌もいい。
◆漫画ファンの方の感想
「あんなに長いストーリー(単行本全37巻、完全版全20巻)をよくまとめてある」
「ぶつぶつ切ってあるけど違和感ない」
「素晴らしい!」
「よし、ブルーレイ買おう!」
「道明寺がぴったり」
◆ドラマファンの方の感想
「ドラマも映画もずっと花沢類派だったけど、この舞台を見て完全に道明寺司派になった」
「空港の場面など、要所要所で帽子や衣装の色を忠実に再現していて、ドラマが蘇った。家に帰ったらまたドラマを見ようと思った」
「遊園地デートの場面はドラマでは恵比寿ガーデンプレイスで、ドラマを見てよく行った事を思い出した」
「道明寺そのものだった」
「ポスターが公開されると「松潤そっくり」とファンの間でも話題になっていた」
道明寺司(柚香 光 ゆずかれい)
マイケルジャクソン風のダンスも、ビーチのダンスもかっこ良く、母性本能くすぐられました。
「気がおかしくなるくらい惚れてる」
「あいつなしでは生きていけない」
にキュン。。。
キスシーンの前に一瞬、くちびるを開くところにドキッ
抱き寄せてからのもう一度抱くにドキッ
言葉の言い間違いは面白いし、笑わせて、キュンとさせて、柚香 光の魅力満載!
「ベーコン込めて作ったオニギリ」(笑)
つくしのシュシュを外し、自分の前髪に結ぶお茶目な道明寺(笑)
F4の殴り合いのシーンは迫力満点で、一歩間違ったら危ないし、本当に殴っている様に見えるのが凄い!
殺陣師の清家一斗先生の猛稽古を受けての舞台。
花沢類の「牧野だぜ、本気になれるわけないじゃん」に、いったん、後ろを振り向いてからの一発に胸がドキッ!
宝塚の舞台ではあまり見た事がない衣装がとても素敵だと思ったら、オンワード樫山『JOSEPH HOMME/JOSEPH』でした。
牧野つくし(城妃美伶 しろきみれい)
オーディションで決まったとか。
歌も芝居もうまくて、ツッコミの間がうまくて、歌も聞かせる。
つくし役は他に誰ができるだろうと思うほどぴったり。
片手での側転、連続側転は大拍手で感動的でした。
同性にも支持される娘役さん。もっともっとヒロインが見たい。
美作あきら(みまさかあきら)(優波 慧 ゆうなみけい)
足が上がってかっこいい。
「研10の節目に演じられた喜び」
花沢類(聖乃あすか)
白い衣装がよく似合い、将来がより楽しみな男役に。
「牧野だぜ、本気になれるわけないじゃん」
の台詞に胸が傷み、、、
「前より綺麗になったね」
「もっと強く抱きしめたら折れそう」
「追いかけなよ。好きなら追いかければいいじゃん」
に、キュンキュンしました。
西門総二郎(希波らいと)
長身、スリムで足長。茶道のお坊ちゃまそのもの。まだ研3だったんだ。凄い。
この役で凄い勢いで成長ですね。
『MESSIAH』新人公演:徳川家綱(本役:聖乃あすか)を。
『CASANOVA』新人公演:モーツァルト(本役:綺城ひか理)を。
牧野晴夫(牧野つくしの父)高翔みず希
借金するダメダメなお父さん、かっこいいダンサーでも活躍。
冴月瑠那(さえづきるな)
明日海りおさんかと思った~似ている~下した前髪がかっこいい。
クラブデザイアーでは娘役二人と妖艶なダンス。イナバーウアの背中の反りが素晴らしい!
遊園地の係員「すいませーーーん」は笑わせ、ティーン・オブ・ジャパンの司会者は巧みに。
鞠花ゆめ(まりかゆめ)
牧野つくしをいじめるいじめっ子のリーダー。怖い、、、、、
あんなに怖い役ができるなんて凄い、、、、
『ME AND MY GIRL』のチーフメイド役、歌のうまさがとても印象に残っている。
牧野千恵子(牧野つくしの母)美花梨乃(みはなりの)
演技がじょうずで、面白くて、可愛らしくて注目!登場が楽しみでなりませんでした。
藤堂静(華雅りりか かがりりか)
美しくて品があって、ぴったりの役。静を演る為にこのタイミングなのだと思いました。
20歳に見えました。
羽立光来(はりゅうみつき)
ウェイター、ファッションデザイナーと長身、歌うま、いい声を生かして大活躍!
紅羽真希(くれはまき)
セクシー、可愛さの両方が見られました。
若草萌香(わかくさもえか)
牧野つくしをいじめるいじめっ子。男役さんが演っているのかと思うほどの迫力。
三条桜子(音 くり寿 おとくりす)
天使の美声で舞台を魅了。可愛い声から意地悪な声までの使い分けが凄い。
意地悪からの「来ちゃった!」がめっちゃ可愛い。
カゲソロは美しい歌声。こんな逸材はあまりお目にかかれないと感心しきり。
泉 まいら
いい声、いい芝居でいじめっ子から、イケメン、幼稚園生まで自由に操り、見ごたえたっぷり。
『MESSIAH』新人公演の渡辺小左衛門(本役:瀬戸かずや)も素敵だったし、
『CASANOVA』新人公演のコンスタンティーノ(本役:瀬戸かずや)も良かったなと思い出しました。
100期生、研6との事で、今後の新人公演からも目が離せません。
松岡優紀(つくしの幼馴染)朝葉ことの(あさのはことの)
ヒロインの親友役で、F4・西門総二郎(希波らいと)と恋仲になるという抜擢。
新人公演では華優希、舞空瞳の役を演じているので今後も楽しみな娘役さん。
栗巻あや乃(都姫ここ みやひめここ)
最下級生、研2で牧野つくしと争う役に大抜擢。
『MESSIAH』 新人公演では華優希の役を。
『CASANOVA』新人公演では、音くり寿の可愛い仔猫ちゃんを。す、す、すごい!
牧野進(牧野つくしの弟)青騎 司(あおきつかさ)
最下級生、研2。牧野つくしの弟、可愛かった~
美里玲菜(みさとれいな)
笑顔が星組トップ娘役の綺咲愛里(きさきあいり)ちゃんにそっくり!
と注目していたら、妹さんでした~可愛い~
最下級生で研2。初舞台は星組宝塚大劇場公演『ANOTHER WORLD/Killer Rouge』だったんだ~
『花より男子』
1992年に初登場以来爆発的な人気を博し、多彩なメディアミックスの展開で、
日本、近隣諸国も魅了し続けている累計発行部数6100万部を越える少女漫画界の金字塔のひとつ。
1992年から集英社「マーガレット」で連載が開始された神尾葉子の代表作。
桁違いのセレブのご子息、ご令嬢が集まる名門校「英徳学園」を舞台に、
学園を牛耳る世界的な大財閥の御曹司・道明寺司と、
一般庶民でありながら両親の願いにより英徳学園に通い、
できるだけ目立たずにひっそりと学園生活を送っていた少女・牧野つくしが、
あるきっかけで対立。
司を中心とした「F4」=「Flour four(花の四人組)」に雑草魂で立ち向かうつくしとのバトルの中で、
つくしに惹かれていく司、
自分をかばってくれた「F4」の一人花沢類が気になりはじめるつくし、
初恋の人を想い続ける類と、様々な恋模様がスピーディに展開されるスト—リー。
日本では「嵐」の松本潤さんが道明寺司を演じて、
一躍トップアイドルとして君臨するに至ったTBS放映の連続ドラマをはじめ、
シアタークリエでの舞台化、アニメ化と様々なメディアミックスが続き、
台湾、韓国、中国でも映像化され、社会現象と呼ばれるほどの人気を誇っている。
<脚本・演出/野口幸作先生の作品例>
・2016年星組「THE ENTERTAINER!」
・2018年雪組「SUPER VOYAGER!」
・2018年花組「BEAUTYFUL GARDEN~百花繚乱~」
<宝塚花組公演『花より男子』制作発表会見レポートより抜粋>
・野口幸作先生の弁
「漫画の小さい頃からのファンで、宝塚の演出家の試験を受ける時に、TBSさんのドラマが始まり、いつかこの作品に携わりたいと思っていた」
「私は(ドラマで道明寺司を演じた)松本潤さんとほぼ同い年、生年月日が1日違いで、本当にどうでもよい情報なのですが(爆笑)同い年の人のこの活躍を凄いな!と思い、いつかできたらと思っていました。その後、大劇場ではショー作品でデビューをしておりましたが、やりたいという気持ちはずっと持っていて、劇団にも何度かお話はしていたのですが「色々な演出家の人がやりたいとおっしゃっている作品だから、野口先生たぶん無理ですよ」と言われていて(笑)、色々集めた資料が山積みになっていました。半ば諦めていた頃に、青天の霹靂のように言われて「いいんですか!?」という感じでした。しかも柚香で『花より男子』というのはもうピッタリだなと思いましたし、柚香の道明寺司を絶対にヒットさせるし、ヒットさせるしかない!と思ったところからはプレッシャーでした」
「単行本にして37巻を2時間半の上演時間と30人の出演者でやらなければならないので、ものすごく早口で喋ったりとか(笑)、一人30回くらい着替えないといけないのはちょっと避けたいと思い(笑)全体の3分の1にあたる1巻~12巻までのストーリーに絞り、更にその中から厳選して「花男」ファンならどうしても観たいだろう!という名セリフを集めました」
「若者が主人公のミュージカルが2019年の今世界的に盛んなのです」
「柚香の道明寺はもうこれ以上ないと思っています」
「つくしの城妃も、ミュージカル的に歌も踊りもレベルの高いものにしたいと思いましたので、実力者であり経験もあり、実際に台詞をいくつか読んでもらって、つくし役を掴んでいると感じましたので彼女に配役しました」
「花沢類は今新人公演で活躍している聖乃に、これからの宝塚、花組を背負っていく人材に育って欲しい、この役でブレイクして欲しいという意味で花沢類役にしました」
「優波は過去私が担当させていただいた星条海斗のディナーショーに出てもらっていて、出演者がとても個性的な人たちの中、バランス役を担ってくれた。美作あきらという役がとてもバランサーで、F4の影のまとめ役的な存在なのでピッタリだと思いました」
「西門総二郎は、TBSのドラマでは松田翔太さんが演じていましたし、シアタークリエ版では新田真剣佑さんがされていて、そこからどんどん活躍の幅を広げた出世役かなと思っていて、誰か若手を抜擢しようということになり、花組で担当した『BEAUTIFUL GARDEN』という作品の時に、根拠のない自信を持って(笑)やっていたなと思い、希波らいとならできるのではないかと、未知数の部分はありつつ、頑張ってくれるのではないかと託しました」
「ひとりひとりがこれがダメだったら次はないという気持ちでやってくれていると思います」
・柚香光の弁
「私にとって『花より男子』は自分の少女時代に…あ、このような恰好をして少女時代というのもですが(爆笑)、自分の幼い頃の思い出、自分にとって大切な想いが詰まっている大好きな漫画でしたので、その作品の道明寺司をさせていただくということを、本当に心から光栄に思う」
「プロローグで4人がとても偉そうに(爆笑)センターに出てくる場面が楽しみ」
タイトルの「花より男子」が先にできて、F4の名前を考えている時にダンゴだし、全員お菓子の名前にしようと最初に道明寺が生まれて、時間がなくて慌てて全員決めなきゃならずにあとの3人は普通になり、1人だけ和菓子の名前になったのだそうです(笑)
「花沢類(花)より道明寺(団子)」の暗示は偶然だそう。
「柚香光さんの道明寺、私が描くよりかっこよくて可愛いかった」
<お客さんの感想で印象的だったお話>
「ドラマ版の台詞で好きだった「ハミング・ウェイ」を「ハミング・イェーイ」!と言い間違える道明寺をれいちゃんで観たかった」
「牧野パパがママに封筒を渡していて、牧野家に給料が入ったーって安心しました」
◆高翔みず希組長
「それでは皆様に道明寺司が、と言ってしまうほど道明寺司として生きた柚香光がご挨拶致します」
温かい声、温かいお人柄
◆柚香光の挨拶
「こんなに客席と出演者が一体感を持った舞台はない」と熱く語っていました。
何回ものカーテンコールの最後、赤い緞帳のセンターから登場し、
「バレエの登場みたい」
「俺が欲しいのは、お前たちの笑顔だけだ~」
。。。
ドラマも映画もストーリーも知らなかったのですが『花より男子』とても良い舞台で、
宝塚に、柚香 光にぴったりでした!
道明寺の言い間違い、ダンスシーンがまた見たいです。
これから集合日、発表がドキドキしますね。。。。。
※敬称略