©明治座
明治座 5月公演『細雪』
良かった!見ごたえ充分!
長女・浅野ゆう子さん、次女・一路真輝さんの丁々発止が手に汗握る迫力。
迫力が凄いんです!!
姉妹でも、本家と分家に分かれると、由緒ある本家の名を守りたい立場、分家の言い分、
姉が結婚しないと妹が結婚できない苛立ち。
姉にきつくあたる妹。実は姉は妹の為に大きな犠牲をはらっていた・・・
客席も身につまされるお話です・・・
浅野ゆう子さんのイメージ変わりました。
もっと、大女優さんで凛としたイメージなのかと(勝手に)思っていましたが、
舞台はとても素敵で、面白くて、優しい♪
浅野ゆう子さんはスクリーンやテレビのイメージでしたが、
舞台、とてもいいんです。舞台が合う。
豪華美人四姉妹が登場する度、艶やかな着物を着ているので客席ため息。
着付けも帯も、おはしょりも素敵で、着物の後ろまでびっしり図柄が入っていて、ため息が出るほどの艶やかな着物。
客席にも艶やかなお着物姿のお客様が沢山いらしてとっても華やかです。
着物の虫干しの場面は、艶やかな着物が15枚ズラーっと並び、客席「きれいね~~~!」というどよめきが。
美人四姉妹、浅野ゆう子、一路真輝、瀬奈じゅん、水 夏希。
浅野ゆう子さんはアイドルからトレンディ女優に。次女三女四女は元宝塚トップスター。
美人四姉妹は皆、背が高くて華やか。
大阪が舞台で、浅野ゆう子さんは関西出身なので、関西弁はお手の物。
女性たちに陰口を叩かれても、その上を行く浅野ゆう子さんに客席大笑い。
元宝塚トップスターで、退団後も、数々のミュージカル、舞台で主演を務めている一路真輝さんの確かな演技力。
3幕あって、2幕はほぼ次女役の一路真輝さんが出ずっぱり。凄い台詞量。
基盤にトップスター、主演女優が息づいているので、めちゃくちゃ安心して見ていられて、凄いものを見せて頂いている感じです。
三女役の元宝塚トップスター、瀬奈じゅんさんは、バリバリのイケイケの男役を完全封印。
4人の中で一番おとなしい、ふんわりした、自分の意見を言えない雪子の役。
女優さんって凄いね。瀬奈じゅんさんはどこからどう見ても、おとなしい女の子にしか見えなかったんです。
(アフタートークショーでは男役の片鱗がのぞけましたが)
元宝塚トップスターで、四女役の水夏希さんは破天荒。
少女の頃の声がとても鼻にかかっていて、上級生たちからは
「ちかちゃん(水夏希の愛称)どんどん可愛くなっている」と言われていましたが、凄い鼻にかかっていてびっくりしました。
『細雪』、色々な配役で見ましたが、令和元年の細雪、これはイイ!
元宝塚の未沙のえるさんも出ていらっしゃり、声がよく通り、お客さんを笑わせて、
「皆さん~、未沙のえるさんは宝塚出身なんですよ~すごいでしょう~」と自慢したくなりました。
長女・浅野ゆう子さんの旦那様役の磯部 勉さんは、細雪出演、19年!
洋画の声優も多くされていて、ハリソン・フォード、メル・ギブソンの声を担当。
めちゃくちゃ良い声なのです~~~是非、実際に聞いて欲しいくらいに良い声。
鶴子(浅野ゆう子さん)への思い。俺よりもっと似合いの男がいたんではないか・・・
それを聞いてしまった鶴子の気持ちの変化に心震わされます。
一路真輝さんの旦那様役の葛山信吾さんは素敵ですし。
今回初出演の今 拓哉さん(岩崎宏美さんの旦那様)
今 拓哉さんと瀬奈じゅんさんとの出会いの場面は涙がこぼれました・・・
女優さんって凄いな~~~
安蘭けいさん、朝海ひかるさんもご観劇。
この日は、終演後、アフタートークショーがありました。
<アフタートークショー一部>
司会:太川陽介
出演:浅野ゆう子 一路真輝 瀬奈じゅん 水 夏希
出演:浅野ゆう子 一路真輝 瀬奈じゅん 水 夏希
ボンボンの時の衣装になぜかスリッパの太川陽介さん。
太川陽介「満州からバスを乗り継いで来ました!」
路線バス(笑)
太川陽介「浅野ゆう子さんより僕の方が年上だけど、アイドル歴は浅野ゆう子さんの方が上」
浅野ゆう子「ルイルイの時は私はもう先輩(笑)」
太川陽介「水着着てたよね~~~」
浅野ゆう子「こんなね(コマネチポーズ)(笑)」
太川陽介「水着、まだ着られるんじゃないですか」
浅野ゆう子「ビキニ、着ましょうか。写真集とか」
太川陽介「やめてくださいよ(笑)」
浅野ゆう子「細雪は、言葉などとても難しい。中日で、あっという間のような、まだ長いような、あと半分しかない焦りもあります」
太川陽介「ゆう子ちゃんは神戸出身だから、言葉を操っている。台詞違っても言えてる」
一路真輝「私は台詞忘れるとなくなっちゃう。つぶし、アドリブがきかない」
太川陽介「台詞凄い量で出ずっぱりだもんね」
瀬奈じゅん「4姉妹、連帯感が出てきました」
瀬奈さんはずっと細雪に出たいと思っていたそうなのです。
何と、細雪、千秋楽の前日が上演1600回目で、お春どんは1000回、引っ越しの役者さんは引っ越しを900回!
千秋楽の3日前が太川陽介さん800回目!24年連続出演!
太川陽介「きついよ、30歳の役は(笑)」
4姉妹は初日前にご飯を食べに行き、女子トークを5時間したのだそう!
それぞれの人生を語ったのだとか。
水 夏希「私は役とは違うかも。喜怒哀楽は激しくない。静かに怒る(笑)」
太川陽介「私を殴りなさいと言う場面、かっこ良かった!強く殴ると負けると思った(笑)」
水 夏希「静かに怒るから怖いよ(笑)」
太川さんと川崎麻世さんとの間で揺れ動く水さん。。。
太川さん、かっこいい水さんから離れない
一路真輝「ちかちゃんはどんどん可愛くなってる」
水 夏希「初日には舞も機械仕掛けの人形のようでした(笑)」
太川陽介「宝塚出身の人は名前がいっぱいあってややこしい(笑)ちかちゃん、あさこちゃん、いづみちゃん。浅野ゆう子さんは本名?」
浅野ゆう子「ゆう子は本名。あと半分、淋しい」
瀬奈じゅん「最初は長いかなと思ったんですが、楽屋にいると楽しくて。先輩方のお芝居はお勉強になりますし」
一路真輝「ゆう子さんと初共演でしたが、上級生のように馴染んで、引っ張って下さるのでのびのび楽しく、本当の4姉妹のようです」
浅野ゆう子「宝塚出身の皆さんは私を快く入れて頂き、年齢的にはあと1年ちょっとで赤いの着るんですが、いづみさんに甘えてるし、あさこさんになついてるし、ちかさんに寄っかかってるし。私は兵庫県出身なので、宝塚に憧れて、入りたいという夢がありました。がっつりと組ませて頂き、不安もものともせず、こんなに幸せな鶴子はいないと思います」
浅野ゆう子さん、とても謙虚。言葉も優しい。関西人なのでノリも良いし。
鶴子は浅野ゆう子さんで正解!!!
4姉妹、仲が良くて良かった。
※トークの中に外に出してはいけない話がありましたので除外しています
3幕ある重厚な芝居を、1日2回。
台詞てんこ盛りで、着物の着替えが沢山あって、美しく舞台に出なくてはいけない。
健康管理、プロ意識に脱帽です。
是非、是非、令和元年の細雪、見て欲しいです。
明治座 5月公演『細雪』
5月27日(日)迄。
出演:浅野ゆう子、一路真輝、瀬奈じゅん、水 夏希、他
舞台としても昭和41年の初上演以来40回目の上演となり、総上演回数は1500回を超える。
今回4姉妹を一新。長女・鶴子役にトレンディードラマの女王としておなじみの浅野ゆう子、
次女・幸子役に一路真輝、三女・幸子に瀬奈じゅん、四女・妙子に水夏希という3名の宝塚歌劇団トップスターが演じる。
舞台は大阪船場にある老舗の木綿問屋・蒔岡商店。
しかし、徳川の世から続く老舗問屋の蒔岡商店も、昭和大恐慌や押し寄せてくる戦争の影に揺らぎ始める。
姉妹たちの優雅で、それこそ蒔絵のように美しい生活は、それぞれの人生とともに変わり始めていく。
船場言葉で「こいさん」、そのまま小娘の意味4姉妹がそのまま変わる(全員新キャスト)ということが近年あまりなかったようです。
明治座 月替わり膳(5月公演) ¥ 1,950
「細雪」の華やかな4姉妹をイメージした、旬の鰆や筍、菜の花など彩りも鮮やかな御膳。
<お品書き>
季節野菜といくらの彩り散らし寿司(、いくら、錦糸玉子、菜の花、でんぶ、百合根)
鰆西京焼き
船籠盛り
白魚湯葉揚げ
蟹団子紅白揚げ
茗荷天ぷら
椎茸天ぷら
苺とグレープフルーツゼリー
若竹椀
季節野菜といくらの彩り散らし寿司(、いくら、錦糸玉子、菜の花、でんぶ、百合根)
鰆西京焼き
船籠盛り
白魚湯葉揚げ
蟹団子紅白揚げ
茗荷天ぷら
椎茸天ぷら
苺とグレープフルーツゼリー
若竹椀
クリーム白玉あんみつ 950円
お弁当を食べたり、あんみつを食べたりするのは観劇の楽しみですね。美味しかった~
【細雪 主なキャスト】
明治座 5月公演『細雪』
出演:浅野ゆう子、一路真輝、瀬奈じゅん、水 夏希、他
協賛で頂きました♪ほんとに素敵な良い舞台ですので是非、お出かけ下さい
※敬称略