映画『夏の妹』舞台挨拶に、小山明子さん、石橋正次さん、桂文枝さん、上原直彦さんがご登壇なさいました。
 
『夏の妹』は、本土復帰直後の沖縄を舞台に、当時では珍しいオール沖縄ロケが敢行された大島渚監督の作品です。
 
独特な登場人物相関とストーリー、沖縄の異国情緒あふれる風景が相まった、ファンタジックな作品となっています。
 
上映終了後に、出演者の小山明子さん、石橋正次さん、沖縄の出演者・上原直彦さんのほか、この作品を大きなスクリーンで観たいと駆けつけた桂文枝師匠が登壇しました。
 
石橋正次さん「僕、可愛かったでしょう?」
 
と言うと客席は爆笑に包まれ、撮影当時の自身のやんちゃぶりがそのままスクリーンに映っているということで、映画というよりもドキュメンタリーのようだったと話しました。
 
♪夜明けの停車場をまたさわりを歌ってくれました。
 
白い衣装を身にまとった小山明子さんが美しかったというエピソードでは、作品を観た桂文枝師匠も感激し、登壇者もまたうなずきます。
 
「小山さんの役どころは神秘的なカミンチュ(ノロのようなもの)のイメージだから」と大島監督が特にこだわったと、上原直彦さんが明かしてくれました。
 
また、沖縄の唄者を演じた戸浦六宏さんのあまりの演奏のうまさに「吹き替えですよね?」と驚いた文枝に対し、すべて本人が唄い、演奏していたことが語られます。
 
吹き替えはしないと稽古を積む、本物の役者魂を見たという上原さん。
 
上原直彦さんは沖縄で60年以上、夕方4時~5時のラジオのレギュラーをされている、沖縄のラジオパーソナリティでとても著名な方なのです。
 
大島渚監督の妻である女優の小山明子さん「はじめて沖縄に来たときはまだパスポートを利用して、ドル時代のことでした。大島が亡くなる前に最後に二人で旅行に訪れたのも沖縄でした。大島が大好きだった沖縄で、沖縄で撮った作品をみなさんに観てもらえて、大島も本当に喜んでいるはずです。また大島映画をスクリーンで上映してもらえる機会があれば、ぜひ沖縄に来たいです」
 
映画『夏の妹』
1972年に公開された、大島渚監督の日本映画。公開年の1972年に返還された直後の沖縄県を舞台にオールロケで制作された。主人公・菊池素直子(すなおこ)が一夏の沖縄県の旅を通じて出会った様々な立場の人物を通して、戦後の日本と沖縄県の複雑な関係を、ウィットに富んだ文体で比喩的に表現。
 
配役
菊池素直子:栗田ひろみ - 愛称「スータン」
菊池浩佑:小松方正 - スータンの父親。判事
小藤田桃子:りりィ - 浩佑の婚約者。スータンのピアノ教師
桜田拓三:殿山泰司 - 船内で知り合った旅行者
国吉真幸:佐藤慶 - 地元警察の部長。浩佑の旧知
大村ツル:小山明子 - 浩佑、国吉の旧知の女性
大村鶴男:石橋正次 - ツルの息子
照屋林徳:戸浦六宏 - 唄者。鶴男の師匠
 
大島渚監督がATGと提携して作った最後の作品。この作品完成後、大島渚監督は『創造社』を解散。国際的な映画製作へと踏み出す。
 
映画『夏の妹』大村ツル役の小山明子さん、天女の様な美しさ。既に、大島渚監督とご結婚されていたそうです。
 
小山明子さんの本。
 
女優・小山明子の自伝的エッセイ!『女として 女優として』
 
『パパはマイナス50点』(第25回日本文芸大賞エッセイ賞受賞)
 
女優・小山明子さん
神奈川県立鶴見高等学校卒業後、ファッションショーに出演し『家庭よみうり』のカバーガールになったのがきっかけで、スカウトされて松竹入り。1955年(昭和30年)に松竹映画『ママ横をむいてて』でデビュー。当時、松竹の助監督だった大島渚と仕事を通じて知り合い1960年(昭和35年)に結婚。プロポーズの言葉は「百貨店の物を何でも買ってあげるから」
 
1996年(平成8年)に大島監督が脳出血で倒れてからは介護に専念。うつ病を発病し、克服。2013年(平成25年)1月15日、大島監督が肺炎により80歳で死去。17年間という長年に渡った介護に、小山明子さんは、
 
「介護、楽しかった。主人を喜ばせる事が私の喜びになっていた」
 
「夫に何がしたい?帰りたい?食べたい?飲みたい?と聞くと、飲みたいと言うので、お医者様の許可を頂いて、毎日、タオルにお酒を浸して口元を濡らしてあげたらとても嬉しそうでした」
 
「私はパパが好き。パパも私を好きなら手を握り返してと言ったらギュッと握り返してくれた手のぬくもりが忘れられません」
 
「女優をしている時は町内会の行事はお手伝いさんが出ていましたが、お手伝いさんが具合が悪くなったので、
ゴミ当番に一主婦として女優を手放して初めて行ったら、住民の輪が広がったんです」
 
「趣味は麻雀。手、目、頭を使うからボケ防止にもとてもいいんですよ」
 
「大島渚監督作品はまだまだ沢山あるので、是非また沖縄国際映画祭で紹介させて頂きたいです」
 
小山明子さん、84歳。とても綺麗で、上品で、お優しくて、かっこ良くて、とても素敵な方でした。介護をテーマにした講演会の講師やコメンテーター、執筆もなさっていらっしゃるので、介護のお話も沢山の方にして頂きたいです。小山明子さんの方から先に名刺を下さり感動致しました。。。
 
第11回沖縄国際映画祭、約30万人のお客様にお越し頂きました!
 
吉本興業・大﨑会長「社長になった年に映画祭を始めて、あれから10年が経ちました。映画祭の実行委員長は死ぬ前日までやります」
 
岡本昭彦社長「映画祭がなくならないように、会長には長生きしてもらいたいと思います」
 
次の開催は、2020年4月16日~19日に決定キラキラ
 
島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭-
https://oimf.jp

『吉本ブカツ!』
趣味や特技を生かした部活活動が始まりました!料理ブ!、盛り上げブ!、英会話ブ!、手話ブ!、司会ブ!などなど、、、イベントなどに出張しています♪
 
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