小心者のわたしは、予想外の展開や失敗になるべく遭遇しないように、物事の展開をいくつものパターンに分けて考える癖があります。
展開が変化するにはいくつかの要素があって、当然それに伴う結果があり、これを表にしてまとめたものをデシジョンテーブルというんだけど、このデシジョンテーブルを自分の中で作りながら頭を整理することが多いです。
今の私は、感情がぐちゃぐちゃな状態から、デシジョンテーブルを組み立てている状態。
良性だったら、悪性だったら、
全摘出だったら、部分摘出だったら、
腫瘍が小さかったら、大きかったら、
リンパ転移があったら、なかったら、
タイプがどうだったら、
胃もがんだったら、そうでなかったら、
普段はこうして予想外のパターンをつぶしていくことで安心して進めるんだけれども、今回に限ってはこれがどうも機能しない。
まあ…、気乗りするような思考整理じゃないからね。
でも、一つ確実にわかったこと。
良性でも悪性でも、同じように必ず限りのある自分の人生。
こんなふうに思い悩んでいるわたしも、明日、何かの事故で命が絶たれるかもしれない。
病気と死は、いつでも自分と共にあって、決して他人事ではないですね。
これからはやりたいことを後回しにせずやって、家族にたくさん愛情をかけて、自分のことももっと可愛がろう。
そして、自分の周りにもこうして苦しんでいる人がたくさんいることに、もっと心を痛めて、気を配っていこう。
40過ぎて初めてこんなことがわかるなんて。