旅の重さ | 旅と女と人生と

   旅の重さ


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                            <  100年前のクアラルンプール街角  >







              今は引退してしまったのだろうか?  70年代に見た映画に

              < 旅の重さ、> というのがあった 主演は高橋洋子 自分の好きな

              女優の一人である、、 


              当時20歳そこそこだったと思うが ヌードも濡れ場もほんとうに

              体当たりでやった もちろん彼女はピンク女優ではない、、同じころ

              封切られた< サンダカン八番娼館  >はまさに 傑作であった 


              九州長崎地方から,,売られていった からゆきさんと呼ばれる日本人娼妓たち

              まさに お国のために ぼろぼろの体になるまで男たちの玩具に され続けた


              そんな 凄絶な人生を 19歳の高橋洋子は 文字通り体を張って演じていた

              見ていたこちらが  せつなくなり やめてくれといいたくなった、、


              あの映画から40年、、、  いまじゃ同じく19歳くらいの女の子が 雑誌で

              ヌードを披露しても あっけなく性体験や 恋人をふっただの振られただのの

              話を聞いても 現在の少女たちからは 自分は 何も 悲哀とか刹那さとか

              無常感とかを感じることはない、、、


              高橋洋子とは違うが 70年代には ほかにもいい映画がたくさんあったなと

              思う なんといっても最高傑作は 松本清張原作を野村芳太郎が撮った

              < 砂の器  >だろうな、、、あれは昭和20年代に撮られた<24の瞳>に

              匹敵する名作である、、といってもジャンルは違うだろうが、、


              なぜ 自分はもう 現代の映画にもテレビにも 音楽にも興味を失ってしまった

              のだろうか?と思う


              今 自分はバンコクにいて 明日旅を終えて帰途に就こうとしているが、、

              結局 自分の身がどこにいようが なんかどこにも存在していないかのような

              錯覚が常に付きまとっているのだ 


              時間も場所も 現実であって現実でないような 非現実感 浮揚感に

              包まれて生きている自分


              いや 生きているということさえもが 生きていながら生きていないような気もする


              昔の映画や音楽に触れるときのみ ぼんやりとかつて自分が燃えた時代の

              残像を見つけて はっと生き返る、、、、


              生ける屍、、、になってゆくのかな、、


              安い女とのSEXさえ追いかけていれば 生き生きとしまくっている フィリピン

              沈没オヤジたちのほうが 自分よりも生き生きとしていて 


              その部分についてだけは 羨ましくもある







                                     ナナ