さて今日はバガヴァットギーター第2弾。



今日は何冊も発売されているバガバットギーターの本の表紙に多く描かれている「馬車の絵」についての解説を。


写真はこちらからお借りしてます↓

https://yogaspace-side-a.com/gita-message/


この絵は物語に出てくる戦士アルジュナと神のクリシュナを描いたものですが、それと同時にヨガの道を歩む人々のゴール(モークシャ)へ向かう姿としても例えられているのだ。


ヨガのゴール(目的)とは?なぜヨガを実践するのか。ヨガはエクササイズだけがヨガなのではありませんね。いわば幸せに生きる生き方そのもの。


以前もご紹介しました。


この世で私たちを束縛するもの、依存しているものからの自由(モークシャ)を得ること。自己と向き合い、自己の本質を見極め、外に幸せを求めるのではなく、自分の内面にこそ本当の答え、本当の幸せが存在する自分は最初から全て完璧で満たされた存在なのだと気付くことにある。



しかし私たち人間はなかなかそれに気付けない。

そして悩み、葛藤する。。。

その姿がこの物語では戦士アルジュナとして描かれているのだ。



この馬車の絵で描かれている弓矢を持った人間の姿をしている男がアルジュナ。つまり私たち人間(自分自身)を表している。


サムネイル

​アルジュナ(人間)は自分のやりたい事やるべき事の狭間で葛藤する。思いと現実の違いに打ちひしがれる。


それに対し、馬の手綱を操る御者(ドライバー車)の位置に座る青い身体の神クリシュナ。これは私たちの知性や、理性。意志力を象徴している。そして彼(神)の握る手綱。これは私たちの感情を表している。


クリシュナ(知性&意志力)は彼(人間)にさまざまな知恵を授け導いてくれる。感情は理性や知性によってコントロールしてあげるのが望ましい。

サムネイル



そしてアルジュナが乗っている馬車本体。



これは人間の身体(肉体)を表している。

人間の(魂)が載っている馬車(肉体)が壊れていたり、調子が悪かったりしたらゴールまで無事に辿り着くことはできない。だから魂の乗り物である身体をちゃんとメンテナンスしてあげることが大事。



そして最後に馬車を引く馬たち。

これは感覚器官(五感)を表す。感覚器官は主に外にある情報を集めるためにある。

この集まってくる情報たちというのは手綱を握るもの、つまりその人の意志力によって変わってくるのだという。



その人の意志力(何に価値をおくか)で、同じ場所にいても五感(目、耳、鼻、口、舌)から入ってくる情報は全然違ってくるのだ。



自分の人生を豊かにする情報といかに出会えるかはこのドライバー(御者)の手にかかっているということ。自分の求めるゴールへと辿り着くためにこの神に例えられている「知性(意志力)」を高めていくことはとっても大事なのだ。


たった一枚の馬車の絵にこんなにも深い意味が込められているのです。自分の中の神である知性や意志力。高めていきたいですね〜。


バガバットギーター。。。深い。そして面白い。


では今日はこの辺で。

ヨガ好きのヨガバカがお届けするヨガ哲学のお話でした〜(笑)


また次回☆



龍希