それから言語聴覚士さんは自分の生い立ちやどうして言語聴覚士になったのかを教えてくれた。
特性のある人が特性から回避して選んで仕事を選ぶ流れを教えてくれる。
この病院では私の夫は自閉症スペクトラム、私は注意欠陥の特性がある前提で話しができるので、
夫や私も得意不得意の雑談と、息子を育てる上での注意する部分の話ができる。
触覚過敏がある息子だけれど、
お手伝いのやる気がでた時に、
納豆卵かけご飯を食べた自分のお茶碗を洗った時の話ができた。
息子は笑いながら
「指先がゾワゾワしたけど、洗い物したんだよー」
と自慢げに話に乗ってくれた。
夫の聴覚過敏の程度は結構重いらしく、普段の様子と対策案の雑談を夫の知らないところで勝手にしている。
夫の生い立ちや育成歴は、多分息子の参考になる。
自分で考えて選び取って行くことの大切さをしみじみと感じる。
「こんな雑談の療育でいいんですか?」
「いいんです。この子を知ってこの子をどう育てるかをお母さんが考えることが大事なので」
「ちゃんは次お絵描きしたい」
一番最初に行き始めた療育がここでよかったなと思う。
色々知りたがりの私にはあっていたみたいだ。