友達とスーパー銭湯に行った。

息子もまだ小さいので女湯だ。


ママ友の子供(女の子)は慣れないスーパー銭湯ではしゃいでいた。

確かにうるさかった。

息子もつられてはしゃぎ出したので、

ニヤニヤ「公共の場では大人しくするのよ」

と注意すると大人しくなった。

友達の子供にも注意するが、はしゃぎは止まらなかった。


それをみていた人相の悪いおばあさんが、

友達に子供がうるさいと注意してきた。

友達は明らかに不機嫌になり、呆然としていた。

おばあさんが風呂場に行き居なくなると、そこからおばあさんの悪口が止まらなくなって行った。


友達は私にムカつかないのか?

と聞いてきた。

ニヤニヤ「こういう場では静かにしましょうねとか、あちこち連れて行って慣れさせたらいいかなーと思ってて、

息子の場合はもっと大変な場面があるから、

突き刺さる視線もあれば、優しく見守る視線もあるし、あまり感じないね」

と答えた。

友達は釈然としなかった。


気がつけば、子供があの人相の悪いおばあさんの近くでお風呂に入ってる。

友達が子供の手を引いて別の風呂に誘導すると、

おばあさんは、顔にお湯がかかって迷惑な子供だと追撃してきた。


そこから友達が反撃し始めた。

ムキー「そりゃ申し訳ありませんでした、

小さい子が動いてお湯がはねても仕方がないと思えないってどんな老害ですか?

びっくりしました。

こんな人がいるなんて信じられませんね」


ブチブチ文句を言って居たからか、スルスルっと悪口をぶつけ出していたニヤニヤ


反撃するとおばあさんは、別の湯船に消えていった。

友達はおとなしそうに見えるからなー。

反撃は驚くだろうに。


えー「虫歯さんは腹が立たないんですか?」

と聞かれ曖昧にしていたら、

目の端の方でママ友の子供がお風呂にドボンと飛び込む姿が見えた。

別のおばあさんの顔にお湯がかかっていた。

そのおばあさんは迷惑そうな顔を一瞬して、すっと別の湯船に移動して行った。


嫌味を口にするおばあさんも、

湯船に飛び込む子供も、反撃する友達もめんどくさい存在だ。私は何も言わず、そっと離れるおばあさんになるだろう。

子供をみてない友達の目にはそっと離れるおばあさんは見えないだろう。


チーン「うちの子目が離せないからそれどころじゃないんだよね」

と曖昧に答える。

ふと見るとスーパー銭湯のお湯が出る岩場の方を友達の子供と登ろうとしていた。

チーン「危ないかも知れないから止めてくる」

びっくり「あ、本当だ!」


友達の子供はすばしっこいので割と登っていた。

息子は怖がりな慎重派なのでワクワク顔でそれをみていた。


目が離せないのは、明らかにママ友の子供だけれど、見てた方がいいよなどは言わない。

できる範囲で精一杯しているはずだ。

離婚シンママの子育てはなかなかハードだなと思うつつもそれが彼女の人生なので、

あまり考えないようにした。