だらっと噂話をして、子供の近況を話し合う、
このママ友ランチ会のメンバーは、市の四ヶ月健診で出会った仲間だったりする。
第一子で他市、他県の出身者で、
心細い生後四ヶ月頃に出会った仲間だ。
腰据わりからだいたい一緒に遊んできた。
指差しや発語の有無に一喜一憂し、慰め合い感動しあった。
子供に違いに大きく気が付いたのは、二歳のイヤイヤ期。
うちの子と似た発語、イヤイヤ期だった子、トイトレの進捗がほぼ同じだった子もいる。
慰め合ったものだ。
でも四歳過ぎて、五歳を迎えようとして、発達グレーからブラックよりは我が子だけだった。
発語のタイミングやトイトレの進捗は同じでも、
聞き分けのなさも同じぐらいだったけれど、
発達凸凹が明らかに見えるのは我が子だけ
それでも美味しいもの食べて近況話して、
旅行に行けばお土産を渡し合う。
わからない時期が暗黒期だけだった。
それを見越して、いろんな人が、今は見守るしかないよと教えてくれる。
でも必死に、何かしたら好転するかもと足掻き続けた。
「その時々で一生懸命でしたよね」
「親子でスイミング行ける人らが羨ましいかった」
「うちの子は身体を動かすのが好きだったからね」
「したくても出来なかったですよ、
ちゃんがリトミックで踊ってるの羨ましいかったですもん」
「私も
ちゃんが、ママが選んだ服をちゃんと着ていて羨ましかった」
「私も!
ちゃんたちが、ブロックを組んだりお絵描きしてるの羨ましかった」
二、三歳あたりまでどういう子なのか、まだ見えなくて手探りだった。
まだ天使だった。
四、五歳で子供になってどんどん人に近いて、
比較して悩まなくなった。
赤ちゃんの頃から知ってる子供とママ友は格別だなと思う。
思い出せる過去って大事だなと思う。