子供の炉に自分が接したものが、蘇る。

ドラマとなって、アニメとなって、再び世に出る。帰って来る。

マスコミ関係の仕事などをしていると、機会も多かろう。

 

山本圭子さん。

「砂掛け婆]であり、「ロボコン」。

「花沢さん」であり、「バカボン」である山本さんに取り「鈴之助」。

事務所のプロフィールにもちゃんと記されているアニメ「赤胴鈴之助」は、

そんな感覚のする作品だったのではないかと思う。

 

良く知られるように、元々は福井英一。

手塚治虫のライバルでもあった、福井作品である。昭和29年の大ヒット作品。

漫画家としての多忙さや、諸々に耐えられず、福井は自殺。その後を引きつtだ

のが、アニメでも「原作」とされる、武内つなよしだ。

昭和29年。

やっと、どうにか、これからと戦後のぐちゃぐちゃから立ち上がろうとする中で、

鈴之助は男女を問わず、物凄く人気があった。

亡母と山本さんは同じ歳あるが、完全に記憶に残る年齢であろう。

 

それから10数年後。

大人になり「声優」と呼ばれる仕事をやるようになった山本さんが、声をアテる。

原作とはかなり違っているとは言え、再び接する事が出来るとのを知った時、

いかほどの喜びであったか。

「大人にも子供にも愛された意味で」

ロボコンを思い出の作品と挙げられているけれど、鈴之助に対する思いも

深かろう。