私が最も苦手なこと…

それは素直に自分を表現することかもしれない。

 

ある日、仕事を辞めパートナーの元へ旅立った。

今思えばギャンブルのような決断、人生の保証は何もなかった。

ストレスから逃れたい一心で、現実逃避を試みたが、

結果は文字通りの逃避に過ぎなかった。

 

彼は優しく誠実な人。

ただ、将来については決して口にしない人だった。

ある人が呟いた一言が心に突き刺さる…

「彼がおいでって言ってるの?」

私は思わず言葉に詰まってしまったことを今でも鮮明に覚えている。

 

数ヶ月後、勝手に期待していた言葉を聞くことなく、絶望的な気持ちで彼の元を去った。

完全に自滅である。

どうして、「一緒に居たい」と言えなかったのだろう。