長男と三歳違いで、次男も生まれた。
病院で、初めて次男を見た長男は、ベッドの枕を思いっきり次男に投げた。
次男の顔面にクリーンヒットし、次男は泣き叫んだ。
心配になって、慌てて看護婦さんを呼んだ。
二人の子育ては大変だった。
目を離すと長男がいない。
買い物すら一苦労だった。
なので、長男に、犬にする胴輪に紐がついたような子どもグッズを買って付けて歩いた。
「可哀想に」「犬みたい」などと陰口を言われたがこれがないと買い物にも行けない。
ベビーカーを押しながら長男と手をつなぐのは無理だったので仕方がない。
今では結構当たり前に便利グッズとして売られているが、当時は偏見がすごかった。