実は私が晒しと出会ったのは手ぬぐいからではありません。

 今年に入り、
『何か一生出来る趣味を見つけたい!』と思いました。
 
もともと物を作ったりする事は好きだったのですが、作品が出来上がるとだいたい満足してしまっていました。 

習い事はお金もかかるし、時間を縛られるのは苦手なので、家で出来る趣味をしたいと思いました。 しかしあまり意味のない小物を作っても物が増えるだけです。 

・編み物は冬限定になってしまいます 
・絵を描いても使い道がありません 
・裁縫はミシンを持っていません … 

といろいろ考えていた時に、 せっかくなら日本の伝統的な手芸をやりたいと思いました。 

 そこで、自宅で出来る日本伝統の手芸 

『刺し子』 に出会いました! 


★刺し子とは


刺し子は日本の伝統的な刺繍です。 布巾や着物などの生地を丈夫にするために、刺繍で綺麗な日本伝統模様を刺していく手芸です。

実用的且つ日本の伝統手芸ということで、私にピッタリだと思いました! 
しかも大好きな手ぬぐい生地です。 
それで晒しに興味を持ち始めたのです(^^)  


 まだ始めたばかりですが、刺し子の良さをご紹介して趣味を探している方に少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。


★刺し子を趣味にするメリット

1.特別な道具がいらない 

刺し子は布、刺繍針、刺繍糸、定規、チャコペンがあればすぐに始められます! 
裁縫をあまりしない方でも裁縫箱に入っているものだけで、すぐに始めることができます。 
もちろん刺し子用の針や糸もありますが、まず試しに始めてみるのには特別に揃える必要はありません。

布もさらしにこだわる必要もなく、無地であれば何でも使えます。薄すぎたり厚すぎたりしなければどんな布でも大丈夫です。 

糸も基本的には1色しか使いません。 
刺し子用の針や糸、図案の書かれたキッドは100円均一でも売られてますので、お試しに揃えてもそんなにお金はかかりません。 

まず気軽に挑戦できるところがいいですね♪

 


2.特別な技法がない 

刺し子は基本的には波縫い程度ができれば誰でもできます。
刺繍のように〇〇ステッチというようないろいろな技法がありません。 

また刺繍だと絵が描けないとイラストやデザインを決めるのが難しいのですが、刺し子は幾何学模様が多く図案がしっかり決められるので、絵が描けないとか芸術センスがないと思っている方でも心配はいりません。 

図案のとおり規則正しく刺していけばいいので、絵や裁縫が苦手と思っている方でも挑戦しやすいと思います。 


3.頭を使う(脳トレ)

ただまっすぐ縫うだけでつまらないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

そんなことはありません。

図案は幾何学模様が多いので、図案から書いていくのにも頭を使います。(空間認知力) 
そしてどの順番で縫っていくか(並列処理力)、ここが繋がるとどうなるか(先読み力)、など単純作業の中でも頭を使います。
間違えるときれいな模様が浮かび上がりません。(注意力)

図形を考えながら手先を動かすと、右脳も左脳も使うので脳トレにも良い効果が期待できます!



4.忍耐力、集中力が鍛えられる 

同じ事の繰り返しで綺麗な模様が出来上がりますので、忍耐力と集中力が必要です。 
近頃あまりひとつの事に集中していないという方にもおすすめです。 

またひとつの事に没頭することで自分の時間を持ち、余計なことを考えず、イヤな事を忘れて、ただひたすらに針をひとつずつ刺していく時間は気持ちが落ち着きます。 

瞑想や写経をする感覚にも似ていて、リフレッシュにもつながります! 


5.日本の伝統を知る 

昔は花嫁修業として刺し子をする方も多かったようです。今とは違い裁縫が出来ることは必須条件だったでしょう。また、忍耐力を鍛える為でもあったようですね。 

美しい刺し子の花ふきんを何枚か作って花嫁道具として持っていくことが良い花嫁のステータスでもあるのです。 

その模様には幸せになるような意味のあるものが選ばれていました。 和柄にはそれぞれ意味や願いが込められているのです。花嫁のお母さんが娘の幸せを願って花ふきんを作って持たせることもあったそうです。 

子供用には元気に育つように、 男性用には出世するように、などの思いの込められた模様があります。 ハンカチや小物に模様を刺すのもいいですね。 

日本の伝統模様を知って、日本の良い習慣や芸術を学ぶことにも繋がりますね。



6.想像力、アイデアが湧く 

刺し子は日本伝統模様が多いですが、特に決まっているわけではありません。 
基本的に連続した模様であり、アイデアは自由です。 自分なりにアレンジしたり、新しい模様を考えたりすることもできます。

基本的には1色の糸だけでも出来ますが、さらに色を変えたり配色を考えたりするとまた違った仕上がりになります。 

仕上がったものは小物にしたりタペストリーなどにして飾るのも素敵です。色々なモチーフを組み合わせて繋げてもいいですね。 

刺し子の図案を調べると、それこそ無数にあります。全部試してみようと思うと尽きることはありません。

 


7.達成感を味わえる

単純作業ではありますが、刺し子を作っていくのにはある程度の時間や労力がかかります。
刺している時は「本当にこんな模様が出来るのかな?」と不安になったり、「まだ先が長いな」と思うとめげそうになる事もあります。
それらを乗り越えて出来上がった作品を見ると、我ながら「よく頑張った!」と思えます\(^o^)/

大人になると勉強やスポーツなどをあまりしなくなり、達成感を味わう機会が少なくなるので、刺し子に挑戦して心地よい達成感を味わってみるのはいかがですか?

 


8.一生の趣味になる 

刺し子は何歳からでも始められます。
子供の裁縫の練習から、花嫁修業、大人の趣味、脳トレまで様々な年代で楽しむことができます。
図案やアイデアは無限にあります。 
さらしの布巾は何枚あっても邪魔にはなりません。

日本伝統の模様を伝えるためでもいいですし、お部屋を綺麗に彩るためでもいいですし、花ふきんや小物を作って贈り物にするでもいいですし、 少しの目的があるだけでも励みになりますね。 

何かしたいけど趣味がみつからない
家にいてもやることがない 
ヒマな時間は何となくテレビを見てるだけ 

と、いう方はきっかけとして刺し子を始めてみてはいかがでしょうか( ^o^)ノ 


☆いかがでしたか? 
刺し子の良さをまとめてみたらこんなにあって自分でも驚きました! 
何かひとつでも趣味があるだけで、自信と安心感が持てる気がしますね。 

私は自分がおばあさんになって刺し子をする姿を思い浮かべています。 そんなかわいいおばあさんになりたいな、と今から想像しています(๑'ᴗ'๑)