今回は日本三大渓谷に挙げられる大杉谷へ行ってきた。

山頂を目指すわけではないので、所謂トレッキングというやつ。

大台ケ原(日出ヶ岳)は昔登っているので、桃の木小屋を予約してゆるっと絶景を楽しむことが目的だ。

桃の木小屋から行けるところまで行って小屋まで戻り、宿泊して翌日ピストンで帰る。

金曜に休みをもらって朝4時に自宅を出発。

絶対離合したくない極めて細い道を詰めて、登山口に一番近いトイレ付のPに6時半に到着。

このPは5台程度しか駐車出来ないが、幸い先客は2台で停めることができた。

準備をして7時にスタート。

トイレのところで協力金1000円/1人を自販機に支払うと、記念バッジか記念ストラップがもらえる。

宮川第三水力発電所脇から進むと直ぐに、大日嵓を掘削した下ノ廊下的な登山道が現れる。

川側は確かに20mぐらい落ちてはいるが、道幅は十分ありあまり恐怖感はない。

基本的にキレイな宮川沿いを進んでいくので、小屋までは7つの吊り橋をわたることになり、大杉谷ブルーが満喫できる。

また、ところどころ苔むしたジブリの世界も出てくる。

次のポイントは千尋滝だが最初は下段の部分しか見えず、この程度かと思って進んでいくと、実は想像の遥か上にあり、まるで空から落ちてきてるような滝である。

ここでおにぎりを頬張って次のスポットに向かう。

次の絶景はおそらくこのルートで一番有名なシシ渕。

スタートから3.5キロ、およそ3時間でシシ渕に到着。

ピークを踏んではいないが、ず〜っと細かいアップダウンを繰り返すので結構疲れる。

やはりこのシシ渕は圧巻で、切り立った嵓(岩)と大杉谷ブルーの宮川、更に奥のニコニコ滝のコラボがなんとも言えぬ秘境感と非日常を与えてくれる。

しばしボ〜ッと浸りながら、シシ渕に陽が差し込むのを持ったが、残念ながらタイムアップ・・・。

ここは昼から訪れた方が良さそうだ。

シシ渕から急登を登ると、奥に見えていたニコニコ滝を眼前で見れる東屋があり、さらに進むと圧倒的な岩壁の平等嵓が現れる。

そしてようやく最後の吊り橋越しに桃の木小屋が現れた。

ちなみに桃の木小屋は今シーズンのオープン当日で、我々がおそらく今年一番客となる早めのチェックインをした。

到着ビールを飲んで少し先に進む。

20分ほど歩き七ツ釜滝をトレッキングのゴールとした。

小屋まで戻り先ずはお風呂を頂き、ビールを飲みながら17時の晩ごはんを待つ。
コースを通して一切電波が入らないので、ある意味 完全に自然に浸ることができる。

桃の木小屋はこの峡谷では考えられない規模で、お風呂も入れる峡谷のオアシスのような存在である。

初日だが平日のためか、宿泊は我々夫婦ともう1ご夫妻とソロの方の計5名だったのでゆったり過ごせた。

管理人の方々もアットホームで食事も美味しく、人気があるのがよくわかる。

晩ごはんの時にソロの方と少しお話し。

100名山完登まであと6座だそうで貴重なお話を聞かせてもらった。

食後すぐに爆睡zzz。

翌朝朝ご飯を頂き、7時に行動開始。

今日は下るだけなので、あまり早く下ると離合困難な車道で入山車と出会う可能性があり、休憩多めで下山する。

今日も極めて良い天気で、降雨多めの大台地域で2日間快晴はラッキーだった。

千尋滝の東屋で小屋で作ってもらった弁当を食べて、ちょうど12時にPに戻り着いた。

帰りは離合することなく挟幅地域を脱し、ヴィソンで温泉に浸かって帰宅した。

大杉谷はずっと峡谷という閉鎖された空間を歩いてるのに、水(大杉谷ブルー)、嵓(岩)、滝、吊り橋と登山(山頂)では味わえない絶景に出会うことが出来たので、心から感動した。

2日間 快晴のハイクだったので、我々の技量でも恐怖感や歩行を躊躇するような箇所は無かったが、降雨時は一転し危険度は増すと思われるので、今回は青空の中 絶景も満喫できてホントにラッキーだった。