昨年12月に第二次九州遠征を実行したが、かなりの降雪で開聞岳は登頂できたものの、霧島山(韓国岳)は途中撤退となった。

従い今回の第三次遠征では宮之浦をの除く3座をやり、九州本土制覇を目的として計画した。

金曜日にお休みをもらい4連休にした。

Day1は阿蘇山(高岳)で、自宅から駐車場までは10時間半かかる。

木曜日は東京出張だったので自宅に帰るとロスになるので、嫁さんに山科駅まで車で来てもらい合流して出発。

ほぼ10時間かけてまだ暗いうちに駐車場に到着。

ところが下調べ不足で火口の駐車場まての有料道路が8時半からで下の駐車場も8時からということでウロウロしてる間に仮眠時間がほぼ無くなった。

有料道路ゲートの先頭に並んで開門を待つ。

8時半の開門後、火口Pに駐車してまずは火口を見学。

風は強いし真っ白けの最悪の条件も、なんとか火口は見れた。

火口のすぐ脇から見れるので、シュ〜ッという臨場感のある噴出音まで聞こえてくる。

その後すぐ下の砂千里登山口に移動して登山スタート。

まずはガスの中、砂千里の木道を進む。

小さなアップダウンを抜けると南岳の基部に着く。

どこから登るんだろうという急登が現れる。

ここは矢印に従い谷筋の岩場を登るのだが、結果的にこの登りが一番キツかった。

南岳からは中岳への稜線歩きとなり、晴れていれば左手に火口、右手に高岳が見れるのだが、ガっスガスでなにも見えず。

しかもかなりの強風でメチャ寒い。

なんとか中岳に登頂。

何の眺望もないので、そそくさと高岳へ向かう。

高岳へ向かっていると、時々ガスが抜けるタイミングも出てきた。

高岳へも南岳ほどではないものの岩場の登りとなる。

スタートから2時間弱で最高峰高岳に登頂。

ガスで眺望はなし。

風を避けられる場所でおにぎりを頬張る。

と、徐々にガスが抜けはじめたが時間の都合で下山開始。

ピストンで戻る。

高岳から下山しているとガスが抜けて晴れ間がでてきて、中岳と南岳の稜線も見え始めた。

中岳に戻りさらに南岳への稜線では快晴になった。

登りの時点ではリベンジ100名山確定であったが、下りの稜線歩きの快晴で良い山行になった。

往路で妄想していた火口と高岳(根子岳のキザギザも見えた)を満喫しながら歩けた。

南岳からの岩場を注意しながら無事下山。

砂千里からは南岳から中岳とその稜線が綺麗に望めた。

下山後、阿蘇山上ターミナルで山バッジを購入し、草千里でカレーを食べてから 道の駅南あそ望の郷くぎの に立ち寄った。

なんとここにはモンベルがあり、さらに名前の通り阿蘇山がキレイに望める良いスポットである。

その後、宿泊先の休暇村南阿蘇に向かった。

今回は登りガスガス、下り快晴とういう珍しい山行となった。

休暇村南阿蘇で明日に備えて🍺と食べ放題で体力回復!!

 

2日目は祖母山へ。

ホテルでたらふくビュッフェの朝食を頂いて出発。

北谷登山口Pまで40分ぐらいとたかをくくっていたら、駐車場までとてつもない道・・・。

なんとかたどり着いたら駐車場はほぼ満車。

たまたま早朝登山者が出庫してくれたのでそこへ駐車できた。

駐車台数が限られているので争奪戦だ。

準備をして出発。

前日同様曇り空+強風でかなり寒い。

今日の宿泊先まで4時間以上移動するので、最短での風穴ルートをピストンでの計画でスタート。

ちなみにホテルから駐車場までコンビニはおろか集落すらなかったので昼食抜きの登山(行動食のみ)である。

序盤は沢を数ヶ所渡渉しながゆるやかに標高を上げていく。

ところが中盤以降様相が一転し、ロープ・ハシゴと急登となる。

大岩が現れると風穴に到着。

中に入れるようだが、先を急ぐのでパスして進む。

雪解けなのかわからないが、泥濘んでいてスリッピーな急登で登りづらい。

長いハシゴを越えると、白いガスの先にようやく祖母山のトンガリが確認できた。

2時間ちょいで登頂。

ずっと強風の中の登山だったが、なぜか山頂は風がない。

一等三角点と祠がある山頂広場で、天気が良ければ見晴らしも良いのだろう。

行動食とポットのお湯でコーヒーを飲む。

すると徐々に晴れ間も出てきたが、完全に抜けるまで待てずに下山。

登りのスリッピーな急登ではなく、予定を変更して国観峠側の周回コースで下山することにした。

こちらのルートはガレた道ではあるが、滑ることはなさそうなので下りで選択して正解だった。

合数標柱も530mごとにあり、距離が長い分平坦な箇所が多い歩きやすいルートだ。

前日と同様、下りで晴れるという、喜んで良いのかなんなのか・・・。

国観峠は広い原っぱで、振り返ると祖母山が望める休憩スポットである。

さらに進むと三県境(宮崎、熊本、大分の県境)が現れる。

二県だと県跨ぎとかをするものだが、三県となると・・・頭が混乱する。

緩やかなルートだったので、宿泊先への移動を考えて、かなりのスピードで下山した。

下山後は山バッジを求めて、道の駅高千穂経由で霧島のホテルに向かう。

遅い到着だったので、慌ただしく温泉に入って夕食をとった。

飲み放題だったので食事もそこそこに、焼酎を頂き翌日にそなえた。

 

遠征3日目は昨年降雪による時間切れで途中撤退した霧島山(韓国岳)リベンジ。

前日もそうだったが、ホテルの朝食時間は山小屋とは違って遅めなので、山行に影響してしまうのが難点。

とはいえ最近はほとんどがビュッフェなので、最悪昼食抜きでも良いというメリットもある。

もちろん本日もたらふく頂いた!!

8時前にホテルを出発し、えびのエコミュージアムセンター駐車場に8時半に到着。

こたらも途中にコンビニ等はなく、今日も行動食のみでの山行(朝食を十分とったので問題なし)。

準備をして登山スタート。

3日目ではあるが、そこまで身体は重くない。

天気も雲一つない快晴で 現在最短ルートは通行止なので、つつじが丘登山口から昨年撤退を決断した避難小屋経由のピストンでいく。

しばしルート不明瞭(踏み跡が多すぎるのでピンテを目印に)な林の中を進む。

林を抜けると登山道がハッキリとし、避難小屋まで韓国岳の基部を回り込む登山道となる。

途中、沢(ほぼ枯れ沢)を越えるためにアップダウンが続く。

登山口からちょうど1時間で避難小屋に着く。

昨年は雪の避難小屋だったが、やはり雰囲気が違う。

しばし休憩して山頂に向けて取り付く。

ここからは想像以上の階段地獄で、周りの登山者たちと順に休憩しなが登っていく。

幸い中程を過ぎると見上げれば霧島ブルー、振り返れば大浪池が望めるので、風景に後押ししてもらいながら標高を上げる。
山頂直下からは岩場となるので、階段よりは少し登りやすくなり、避難小屋から1時間で登頂。
快晴もあってか多くの登山者で賑わっている。

360°の展望があり隣の新燃岳と奥の高千穂峰、眼下の大浪池がキレイに見える。

桜島は雲がかかっていたのが残念だったが、南九州の絶景を堪能した。

特に火口側は切り立っており、硫黄岳の爆裂火口のようで圧巻の光景だ。

風もなくベースレイヤー1枚で丁度いい環境の中でコーヒータイムを楽しんだ。

快晴の中、リベンジの達成感にもっと浸っていたかったが、フェリーの時間があるので下山開始。

しばし大浪池を見ながらの岩場下り。

登ってくる登山者はみなゼェハァと階段と格闘しており、励ましながらすれ違う。

階段は登りではとてつもなく辛いが、下りはサクサク下れるので30分チョイで避難小屋に着いた。

ここから1時間 地味なアップダウンを繰り返して登山口まで戻った。

嫁さんは3日目ということと、前日のスピード下山が堪えたようで、少しバテ気味だったがなんとか最後まで頑張った。

センターで山バッジをゲットして志布志へ向かい、18時30分のさんふらわあで帰路についた。

今回はガスや強風もあったが、ポイントては晴れてくれたので、良い三座山行だった。

珍しくほぼ観光なしの遠征だったが、どっぷりとお山に浸れた幸せな4.5日間だった。

これで九州本土の百名山は制覇できたので、来年は北海道を狙いたい。