12月17日土曜日の朝イチのセントレア発で鹿児島にやってきた。

初日に韓国岳、二日目に開聞岳、三日目は観光をして帰ってくる計画だっが、残念ながら初日は雨。

しかたがないので霧島神宮、明るい農村の蒸溜所、知覧特攻平和会館に行った。

明るい農村は極めて美味しい焼酎だが少々お値段がはる。

工場見学をさせて頂き蔵元限定の焼酎を購入。

知覧特攻平和会館では生々しい戦争の記録が展示されており、平和ボケしている身に改めて命の尊さと、戦争という理不尽で愚かな選択は二度と繰り返してはならないと思わせてもらった。

宿泊先のアパホテル天文館にチェックインし、街ブラをしつつ黒豚しゃぶしゃぶのお店を探す。

ネット情報で人気店の吾愛人(わかな)さんへ、幸い予約なしで入れたので六白黒豚しゃぶ鍋コースを堪能させて頂いた。

昼は 豚とろさんで鹿児島ラーメンを食べたので、食の目的は初日にして達成できた!!

 

二日目も朝から雨模様。

時間とともに回復するとの天気予報を信じて出発。

鹿児島市内から開聞岳に向かう指宿スカイラインでは雪が降る始末・・・。

9時半前に開聞岳に着くと晴れたり、曇ったり、雪が降ったり、強風になったりと目まぐるしく天候が変わる。

とてつもなく寒いのでカッパを着てスタート。

車道を10分ほど歩いて登山口へ。

開聞岳は薩摩富士と呼ばれ、薩摩半島に突き出た綺麗な円錐型の山容で、ほぼ一周時計回りで登っていく。

登山口は2合目で少しザレた登山道で、3合目から4合目はガレ道となり、なぜか5合目から6合目の間は赤茶けた登山道となる。

かなりの強風だが、ずっと樹林帯の登山道なのであまり影響がなくて助かった。

5合目にはデッキが組まれていて南東方向の眺望がある。

7合目からはそれまでとうって変わり岩場が続く。

7.1合目では南側の眺望があり、快晴であれば屋久島まで見えるようだ。

8合目からは雪が付き始めて、9合目からの岩場の急登ではツルツル状態となり、かなり神経を使って登っていく。

チェーンスパイクを付けるほどでもなく、なんとかクリアして登頂。
山頂も岩場でそれほど広くはない。

天気は雲が湧いて真っ白けになったり、突然晴れたりと目まぐるしく変わる。

眺望は北側の池田湖がよく見える。

山頂では不思議とあまり風がなく、寒い中で温かいカップ麺を食べることができた。

前日の雨(雪)のせいか、百名山で人気のおヤマのはずが、あまり登山者はいなかった。

二等三角点がありタッチして下山。

雪付きの岩場を時間をかけながら慎重に下る。

ここさえクリアすれば、後はさほど問題なく下山した。

開聞岳下山後は指宿の休暇村に宿泊。

指宿といえば砂蒸し風呂だがまたの機会にして、温泉で冷えた体を復活させた。

夜ご飯はいぶすき玉手箱+ハーフビュッフェでお腹いっぱいになった。

 

山小屋とは異なり、朝食の時間が遅くて、それにともなって出発時間も遅い。

韓国岳は本来初日に登る予定だったので、最終日の予定はかなりタイトである。

しかも寒波の影響で鹿児島でも山間部では雪が降り、えびの高原への国道がチェーン規制となっている。

朝食後、どうやって行くか?と思案しつつ8時過ぎに出発。

とりあえず霧島温泉の観光案内所へ向い、情報を収集することにした。

天気は良いが風はすこぶる強い。

冠雪した桜島を右手に錦江湾沿いを走る。

10時半に霧島温泉観光案内所に着き、バスやタクの使用も考えたが、時間的なものを考慮して、ダメ元で行けるところまでレンタカーで行ってみることにした。

結果的に大浪池登山口まで比較的すんなり行けたので、予定を変更して大浪池側から登ることにした。

レンタカーの返却とフライト時刻を考えると、15時には下山している必要がある。

既に積雪があり、チェーンスパイクを装着してスタート。

大浪池休憩所までは遊歩道であり、積雪があっても快適に登れる。

スタート時は晴天だったが、次第に雲が出てきて、大浪池に着く頃にはガス&寒風が吹き荒れている。

大浪池の向こうにターゲット(韓国岳)が見えるはずなのだが、こちらも完全に雲の中・・・。

13時半を撤退のリミットにして、大浪池の東回りルートで進む。

登山道に入ると積雪が増えるが、すばらしい霧氷が現れた。

まさに霧氷パラダイスだ!!

この時期に九州のお山でこんなに見事な霧氷に出会えるとは思ってもいなかった。

この霧氷祭りのおかげで、最悪時間切れでも諦めがつくと言うもんだ!?。

時々青空も出てくるが、依然としてターゲットは顔を出さないし、風もおさまらない。

ほぼ厳冬期の雪山のような登山道を約50分進み、韓国岳避難小屋に到着。

ここから韓国岳山頂までCTでは1時間。

時間的にはギリギリでおそらくは山中はホワイトアウトで強風と悪条件が揃っており、焦りによるリスクを考慮してここで撤退。

せっかくなので西回りルートで大浪池を一周して戻った。

東回りルートでは木の間からチラッと新燃岳が見え、西回りルートではえびの高原が望める所がある。

一周約5キロの間、ずっと霧氷のトンネル歩きが出来た。

登山者よりアマチュアカメラマンがこぞって霧氷撮影に来るほど、今回のこの霧氷は素晴らしかったのだろう。

今回の遠征では残念ながら1座しか登れなかったが、素晴らしい霧氷を堪能できたので良しとしたい!!

まぁ山は逃げないので、また次の機会にチャレンジしよう!!

予定時刻にレンタカーを返却し、鹿児島空港から帰路についた。

 

今回の遠征では寒波の影響を受け計画通りにはいかなかったが、その中でも観光、食、登山(1座だったが素晴らしい霧氷鑑賞ができた)を満喫できた。

なかでも想定外の雪を本州最南端の地で体験できたのはある意味で当たりだった。

九州の百名山は宮之浦岳を含めてまだ4座あり、あと2回は遠征の必要があるので、次回以降も楽しみにしておこう!!