3連休はてんくらとにらめっこしつつ、Cでも一番ましなそうな中日に、嫁さんと二人で荒島岳に登ってきた。
山竹の会の他の2家族は既に登頂ずみであり、我々は今シーズン最後の雪山としてチョイスした。
荒島岳は福井県にある標高1523mの日本百名山である。
朝4時前に自宅を出発して、6時過ぎに旧勝原スキー場Pに到着。
この時点で10台程度の車が停まり、そのほとんどが既に入山しているようだ。

我々は朝ごはんを食べて、準備をしてから6時半過ぎにスタート。
まずは結構な勾配の舗装道を登るが、これが地味にこたえる。
寝不足のせいか、二日酔い(前日は早く寝なければ・・・と結構飲んでしまった)のせいか、体調がすぐれない。
舗装道の次はガレ道となるが、全くペースがあがらない。
みんなからは荒島は結構しんどいと聞いていたので、途中リタイアの文字が頭にちらつく・・・。
どんどん嫁さんに置いていかれる。
真っ青な快晴が逆に悲しい・・・。
1時間弱でリフト跡に到着。
ここがようやく登山口だ。
快晴の無風で半端なく暑く、以降どんどん脱ぎながら、最後はベースレイヤーでの山行となる、絶好の登山日和である。
・・・が。ここから先 事態が一転する。
登山道が泥地獄なのだ!!
しかも粘土質。
転んだら即アウト!!
ここからアイゼンを着けたいぐらいだ。
アミノバイタルを摂取したおかげか、体調は安定してきた矢先の泥地獄・・・。
これが積雪箇所まで永遠続くが、登りはまだ何とかしのげるものの、下りが恐ろしい。
標高1000m付近から雪道となり、ようやく登山らしくなってきた。
白山ベンチを越えたこのあたりから、左手に白山を見ながらの登りとなる。
白山の白さは どの山と比べても別格だ!!
標高1204mのシャクナゲ平まではノンアイゼンで問題なし。
シャクナゲ平でアイゼン装着。
これから向かう中荒島岳・荒島岳が・・・
まだまだ先やん(涙)。
ここから一端下り、本コース最大の難所 もちが壁 が現れる。
実際トレースに沿って登ってみると確かに斜度があって、ゼハッ・・・ゼハッと苦しいものの危険度はあまり感じなかった。
このあたりではまだ霧氷やエピのしっぽが残っている。
白山がバックのエピのしっぽ。
これを越えるとすばらしい雪の稜線歩きだ。
4時間以上をかけてようやく荒島岳山頂である。
360°の眺望が広がる。
白山・別山。
御嶽山・乗鞍岳・先日登った大日ヶ岳。
少し霞んではいるが北アルプスも捕捉できる。
パノラマ画像。
山頂は少し風がありハードシェルを着こんだが、積雪期のここにこなけれぼ見れない絶景だ!!
お昼は嫁さんがコーヒーを忘れたので、おにぎりとカップ麺のみ。

12時前に下山開始。
登ってくる時より、下りの方が高度感があり斜度を感じるので、もちが壁はかなり神経を使って下っていく。
嫁さんはかなりへっぴり腰だが、おそらく俺もそうなんだろう・・・(笑)。
下りは雪が薄くなる標高1015mでアイゼンを外した。
ここからが泥地獄アゲインである。
せっかくアイゼンを外して足が軽くなったのに、少し下るだけでアイゼン装着時より足が重くなった・・・。
もはやドロの沢を下っている感覚である。
いくらフラットに足を置いても、ズルッ・ズリッって・・・。
全行程のおよそ3分の1が泥地獄だ。
結構なシチュエーションで色んな登山道を歩いたが、今回ばかりは最悪と言わざるを得ない!!
絶景を堪能できたからプラスマイナス ゼロだが、これはひどすぎる・・・。
この時期の荒島岳は要注意だ!!
泥地獄を抜け、ガレ道を下ってようやく戻ってきた。

駐車場のトイレは閉鎖中だが、水道は使えて登山靴を洗える理由がよくわかった。
結構な人が順番待ちをしていたので、我々は浄化を諦めて、身体の泥を落とすべく、九頭竜の平成の湯へ向かった。
なぜなら、ここて山バッジが購入できるから!
さすがに登山客多めの温泉らしい泉質の良いお湯で、最悪の登山道のドロを流させてもらった。
晩ごはんは越前蕎麦やろぅ!!とネットで探して大野市の梅林さんで、醤油カツ丼とおそばのセットを頂いた。
おそばは俺は温で嫁さんが冷だったが、それぞれの蕎麦の太さが違っていてこだわりを感じた。
おそばはもちろん美味しかったが、醤油カツ丼がことのほか美味しかった。
濃すぎず薄すぎない味が良かったし、なによりカツがサクッとしてて絶品だった!!
ご馳走さまでした。

さて今回の山行は、今回はホントに晴天の中で山頂からの絶景を堪能できた。
正直かなりしんどかったから、よりその裏返しで感動センサーが反応したのだろう。
一方で泥地獄はさらにその裏返しとなるぐらい過酷なものであった・・・。

【追記】
おかげで今日(登山翌日)の登山道具のメンテナンス時間が普段の3倍かかった!
まぁ山に登ってると色んなことがあるから面白いんやけどね!!