読書記録『吉田健一随筆集』 | 岡崎市ヨガ/ななよが『日々是好日』

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『吉田健一随筆集』中村光夫編

この本の中で『我が町』や『東京の町』など、場所に関する随筆が一番印象に残っておもしろかったです。
ぱっと読みは、勉強もするけど飲んだり食べたり旅したりお金持ちの遊び好きな人という印象の著者だけど(吉田健一は歴代総理大臣吉田茂の息子)、『墓』の中の「死が安息としか思えないということである」という記述を筆頭に、どこにも属せない根無し草のさびしい人という印象になったりして(実際いろいろなところに住んだり旅している)、そういう目で読むと気になった描写全部がその証拠のような気がする。
でも根無し草を純粋に楽しめる人や根無し草でないとキツイという人もわたしのまわりにはいて、実際の著者はどうなのかは想像でしかないけど。
編者の中村光夫さんの解説の題名が『友だち』というのはすこし驚いたけど、随筆の選択やその並び順も含め、著者の良さを自分が知っているだけでなくみんなに知ってほしいというのは、『友だち』という題名にふさわしい思いなのかなと納得しました。
 
伴し科学は人間がやることの一部にしか過ぎなくて、我々が生きて行くにはそれ以外のこともいろいろ考えなければならず、確かなことは我々が自分の一生というものをどうにか生きた後で死が安息としか思えないということである。久し振りによく眠れることが解っていて何故夢のことなど気にするのかと、そう墓地に並んでいる無数の墓が我々に語り掛けてくれる。
 
 
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年末に向けて今年もそろそろ本を処分をしていこうと、今日フリマサイトに数冊出品したら、5分後くらいに2冊売れました。
たぶんすぐ売れるだろうなと思っていた2冊ではあったけど、思いのほか早かったのでウキウキでコンビニに配送手配に行ったら自分のミスにミスが重なり(梱包したらどっちがどっちの本か分からなくなった、とかいろいろ)、結局手配だけでかなり時間がかかってしまった😅
ほんと全部自分のせいなんだけど、モヤモヤしてリフレッシュのために本屋に立ち寄ったら結局また本買ってしまった、というw
 
モヤモヤすると何か買いものしたい気持ちになるときあるけど、そんなときに本を買うのはまだ身になる買いものだから、ストレス買い爆買いで本屋に行くのは実はオススメです☺️