入学準備でバタバタしていたら、あっという間に入学式でした。

「中学には普通に学校にいく」宣言を受け、二年前から中学入学の準備をしてきました。

入学式で、「じゃぁ!」とあっさり別れた娘に母の方がドキドキでしたが、とりあえずまだ普通(?)に登校しているので、やっと、アメブロに手が伸びたわけですが

とりあえず、娘が無事に登校している間に(ひどい)、急ピッチで今までの話をアップしたいと思います。
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今日は、中学準備の中でも、最後の最後にこれだけは!と詰め込んだ、メモの取り方です。

集団生活に慣れない上に、団体での指示が少し苦手な娘は、たくさんの指示がが入ると必ず何かを聞き漏らします。

もしくは、ちゃんと聞いても忘れてしまったり、混乱したり。

その上、講演会みたいなものを聞いて、感想文なんて言われると…母が想像するところ、多分、真っ白に

これを少しでも解消するために組んだ授業が、メモの取り方です。

ノートの取り方の授業をしてから、随分ノートは綺麗に自分で見返すことのできるノートに進化しましたが、メモの取り方は、またちょっと違うスキルがいるのです

なので、まず説明しなければならないのが、ノートを取るのとメモを取るのとの違いなんじゃないでしょうか。

私たちは漠然と使い分けていますが、娘たちにはわかりません。だからこそ、ちゃんと整理した説明がいるのです

メモの取り方
1.綺麗に書かなくても良い。わからない字はひらがなで良い。
2.メモを取る時は、新しいページに書く
3.話している人が何が言いたいのか、大切なところや、記憶に残るところを書く。(話していることを全て書こうとしなくていい)
4.その時どう思ったかを書いておくとよい。




1番大切なのは、ノートを取るように、丁寧に綺麗に書く必要がないと言うことです。

自分しか見ないから、自分のわかる字で、素早く書かなければいけないから、漢字にこだわる必要はないのです。

この一番目をちゃんと伝えないと、彼女たちは、メモを取るのに大変苦労することになります。だって、言われたことをきっちり守りたい子たちですから。

次に二番目は、あっちこっちに書いて、自分でわからなくなりやすい彼女たちに、書いた後、ちゃんとわかるように、各ページの指定をします。

ちゃんと、線を引いてここからここまでと囲うか、1番いいのはページを変えてしまって、このページ書いてあるのは、〇〇のことと視覚的にわかりやすくすること。

メモは取るだけではなく、活用するものだから、後で見てわかるようにしておかなければ、ただでさえ、聴きながら書くと言うことが苦手な娘には、リスクしかないスキルになってしまいます。

三番目からは、少し難しくなってきますが、全部書くのではなく、自分で必要なところをピックアップしたり、まとめたりする作業です。

これは、論理トレーニングをやっていなければ、今だにできなかったと思いますが、ざっくりどんなはなしだったかな?とか、この言葉は大切そうなだなぁとか、記憶の引き出しの鍵になりそうなことをメモらせるのです。

そして、超難関四番目です
思ったことを付け加える。これは、出来なくてもいいですが、感想文なんかを後で書く場合書いておくと楽ですよね。なにせ、すぐ忘れちゃうので。

メモを取るとか、ノートを取るというのは、普段の社会生活で実用できるレベルって、実は、ある種のスキルで、普通の人でも全員ができないものです。

聴きながらだけでなく、会話しながら書くとか、黒板と同じようには写せるけど、授業を聴きながらや、わかりやすくまとめてノートを取るとなると、特殊技能的な能力がいるのではないかと私は思うのです。

そんなことを娘にはちゃんと伝えて、「実はみんなちゃんとはできてないから大丈夫!出来たら、超カッコいいけど、これ難しいんだよ」ということも伝えておかないと、完璧主義で前のめりな娘は泣き出しかねません

そして、それを伝えるためにも、実際ボランティアさんにも入ってもらって、一緒にやってみて、出来たメモを見せ合い、評価し合うのです。

「あれ?大人なのに出来ないの?」みたいな感じを実感を持って体験させることと、「あ、そんな書き方もあるだ」と視点を変えるためです。

今回したのは、テストの範囲やテストの日を口頭で言われた場合と、お話を読んで、感想文を書く前提でメモを取るという二種類の課題をやってみました。

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お話は、家にあった「ブッダがせんせい」という、教訓話的なものをチョイス。

要は何が言いたいのかを読み取るのにちょうどいかなぁ?と選んでみました。

案外、楽しかったらしく、何度か繰り返すうちに、余計なメモも多いけれど、大事な部分をかけるようになってきました。

少しずつ、いろんな場面でメモを取るということを活用できたらいいなぁという母の思いが目に見えるのは、数年後かもしれませんが、軽度発達障害の娘にはこの一回の授業がとても大切なのです。

メモを取るってどんなこと?何が大切?なんてことを最初に教えておいてあげると、案外後は自分で考えて活用してくれたりすることもあるし、全く使われずにいることもある。

だけど、引き出しを一つでも多く作ってあげることがきっと、娘の助けになるはずなのです!(多分!)