小和田の次は、そのお隣の中井侍駅へ。

こちら、快速通過駅なんですが、有名なちょっといい話のある駅でして…

この辺に住んでいた女の子が、飯田市内の高校に合格したそうで。

しかし、その際に通学時間帯に走っている列車は、快速列車一本のみ。これでは中井侍から飯田市内まで、その女の子が通う手段がなくなってします。

自転車はまず無理だし、車だって走らせるの一苦労な山の中なのです。

そこで、JRはこの女の子の為だけに、3年間快速列車をこの中井侍駅に臨時停車させるようにしたそうです。


そして、その女の子も無事卒業を迎える時期になり、臨時停車の快速を利用する最後の日になりました。

その際、車掌さんが


「3年間利用してくれてありがとうございました。明日から中井侍へは止まりませんが、これからもがんばってください。卒業おめでとう」

というメッセージを流したそうです。とてもいい話ですね。


本当にこのくらい、この飯田線を生活路線に使っている人は少ないのですが、少ないが故に、このようになくてはならない、という方もいます。いるからこそ、廃止されないし、できないのでしょう。

改めて、鉄道のありがたみを感じます。実際、このような秘境駅を回っていると、時間通りに列車がやってきてくれることが嬉しくて嬉しくてたまりません。

こんなの、毎日の通勤列車じゃ絶対味わえない。
むしろ来るな、ってすら思う。


そんな飯田線の旅ですが、中井侍は駅自体は小和田ほどインパクトもなく・・・


とりあえず待ち時間が90分あったので、なんと隣の伊那小沢まで歩くことにしました。

 続く!←クリックしてGO