人生にはいくつか目覚まし時計があります。

そのうちのひとつが「病気」です。

病気は自分の心の癖やからだの使い方の癖を教えてくれます。

そして、自分が普段見落としている大切なものも思い出せます。

病気になると否が応でも立ち止まり自分を振り返ります。

 

亡き友が言いました。

「たとえ余命数日でも、気づいたときから新しい人生がはじまるんだよ。

一日が数年に勝る一日がね。」

 

その友が私に遺してくれた言葉があります。

「生きる意味はね、自分が生かされている感謝を知り、自分を生かす楽しさを知り、まわりと調和する美しさを知ることかもしれないね。

私は花を育てる職業だけれど、私がつくる花は大地と空の恵みに生かされているし、その花のおかげで私は生きているし花を育てている自分が大好きだよ。

その花をお客様に買っていただいて喜んでもらえれば、お互いに笑顔が生まれる。

笑顔の瞬間に調和が生まれるんだよ。幸せだよね。」

 

私は日常の喧騒に巻き込まれてわれを見失いそうになるときに、この言葉を思い出すことが多いです。

自然の循環を忘れた存在は滅びるだけです。

そして循環をとめない存在は栄えるんですよね。

恩と感謝を身近な人間関係の中で循環させたときに、幸せを実感できますね。