ある分野で「日本一」といわれている人とお話させていただく機会を得ました。

愚問を承知で、あえてあえてシンプルな質問を投げかけてみました。「どうやったら日本一になれるのですか?」と。

 

その方はあっさり答えてくれました。

「一日に何時間努力している? 日本一になるには、まず日本で一番努力する必要がある。 最初は努力の量でね。 努力の量が多くなったら、どうやったらさらに効果的になるかという質を考えることができる。 最初から質ばかり考えて行動しないから、いつまでたっても行動量が足りないままなんだよ。」

 

そのあとに、さらに輪をかけて無謀な質問をしました。

「日本一を続けられる秘訣はなんですか?」と。

 

「自分が日本で一番ではないと思うこと。日本でも世界でも陰の実力者は必ずいるからね。そして、世界や自分の持ち場以外の世界にも眼を配り続けること。自分の分野以外でも化け物のような人はたくさんいるよ。それさえ忘れなければ、えらそうになるなんてありえなし、努力を止めることもありえない。」

 

相手の人には、「君は確信犯的に愚かに見える質問をしてきているよね? それはなぜ?」と言われました。

 

「かっこつけてまわりくどい質問をしても、先生の貴重なお時間を浪費することになるだけですから。」と答えたら笑われました。

「人と逢うときは相手の時間を借りていたり奪っていたりすることを自覚している人は少ない。私と逢うためにそこまでの覚悟をしてくれてありがとう。」と言われました。

 

超一流の人は、本当に素直でかつ奥深いですね。