人間関係において、「こんなに力を尽くしても恩を感じない人もいるのか」とか「恩を仇で返す人もいるのか」と愚痴を言いたくなることもあります。

しかし、それは自分の傲慢さから生まれています。
自分が相手のためにと想って行ったことも、相手にとっては迷惑になることもあれば、何のきっかけにもならないことがあります。
自己評価と他者評価は違うのです。

では、「裏切られた感覚」を感じたときにどうすればいいかということですが、「人間関係でわかり合えるのは多くても20%の人」という割り切りが必要になってきます。

みんなに好かれようとして自分を犠牲にして周りに尽くしても、相手の心に息苦しい責任感を生むだけです。

「自分と周りの人が喜べる方法でどんないい思い出を遺したいか」という視点と「わかりあえるのは20%の人」という理解があればならば、自他が苦しむことはありません。

人生には、「これもまた過ぎ去っていく」というある種の「無常観」が必要なのでしょう。

すべての人は過ぎ去り、すべての物事も過ぎ去っていくものです。
しかし、尽くした力が生み出した想い出が多いほど、人生を振り返ったとき、これでよかったと言えるのでしょうね。