友人の同部屋のおばあちゃんが退院しました。 
おばあちゃんが退院したあとの部屋は、その後新しい住人が増えましたが、人が増えたにもかかわらず、灯が消えたように静かになりました。

おばあちゃんが部屋にいた5日間、おばあちゃんは一切人の悪口を言いませんでした。 
そして周りの人をたくさんほめました。 
嫁をほめ、、息子をほめ、、医者をほめ、、看護婦をほめました。 
人の良いところに光を当て、周りの人の笑顔を次々に生んでいきました。 
おばあちゃんの笑顔とあたたかい言葉が、その部屋に希望の灯をともしていたのです。

退院の日、皆に「頑張ってね」と言いながら、お土産をくばって帰っていきました。 
目の前にいる人、目の前の出来事を大切にしながら、笑顔という光で人のよいところを照らしていったおばあちゃん・・・・・人に喜ばれて徳を積むとはこういうことなのでしょうね。

友人が言っていました。 
「おばあちゃんにほめられたくて、普段より少しがんばって、いろいろな人の世話を焼いたんだ。」

一人の笑顔が周りの人をやさしく、そしてしなやかにしてくれます。 
人間、できることはたくさんあります。

人の心に残るもの、それは笑顔とあたたかい言葉ですね。