ある人が言いました。「親は尊敬できない。毎日くたくたになるながら働いて、疲れてすぐ寝るだけ。そんな親のようにはなりたくない。」と。

私は心の中で久しぶりにキレましたが、一言だけ伝えました。「毎日誰のためにくたくたになっているかわかる? 守るべき人の為に自分の命を使うのがかっこわるくみえるかい? 本気で君を守ろうと生きているからくたくたなんじゃないの?」

人生は物語です。 物語が順風満帆で、全てに恵まれて何の試練もなく終わったら、その物語は人の心をうつのでしょうか?

人が一番輝きを発するのは、「どん底から立ち上がるとき」や「必死にあがいているとき」だと私は実感しています。 どん底に落ちた中でも希望の光を探して立ち上がろうとするとき、その姿は周りの人の勇気になります。そして、自分自身を変えるきっかけになります。
試練を無事に乗り越えて数年も経つと、「あの試練があったから、あの日があったから私は変わった」と言える日がきます。

人は、頭の良さや運動神経の良さなど記憶に残しません。人が記憶に残すのは、その人の真剣な汗と涙、熱い血、そして覚悟の量です。
自分自身の生き方は周りの人に感謝を遺せるような生き方かどうか、そして何よりも、自分自身が感動できる生き方かどうか・・・日々自問することで志にブレがなくなるのだろうなと思います。

冷めて綺麗に生きるよりも、泥臭くても熱い生き方のほうが、私は好きです。