「忙しい!忙しい!!」と言って走り回っていたら、気がつくと人間関係が崩れていたということも多いです。
それは、「忙しいことに価値がある」と錯覚し、本当に大切な人や大切なことの価値を見失っているからです。

もちろん、自分自身の人生を賭けることや周りの人を応援するための忙しさならば、その忙しさは価値があるでしょう。
しかし、「ひとりの時間」にたえられず、無理矢理予定を入れて忙しいと言っている人のほうが多いのではないでしょうか?

忙しいという言葉を使った瞬間、「心のスペース」を忙しいという言葉で塗りつぶしてしまいます。
言葉は心の状態をつくるものです。
「忙しい!」と叫び続けて、心を失い、友を失い、もしかすると、恋人すら失う人がいるかもしれません。
「この忙しさには本当に価値があるのか?  忙しさに自己満足しているだけではないのか?」と自分自身に問い続けていくことは大事です。

忙しいという言葉にはもう一つ盲点もあります。
忙しいという言葉を使った瞬間、相手も心を閉ざしてしまうのです。