パッソ・ア・パッソ 門前仲町 2010.8.22
東京都江東区深川2-6-1 アワーズビル 1F
TEL 03-5245-8645
営業時間 11:30~14:00(ランチは日のみ営業)
17:30~21:30(LO)
定休日 水曜
随分前にランチに軽く来たことがあって以来ですが
今はディナーが一律8,000円コースのみとなっているらしい。
完全なお任せスタイルとなった「パッソ・ア・パッソ」へ
行って参りました~。
御店の外側も看板が出てないので、目立ちません。(わざと?)
入口に控えめに、御店の名前があるのを確認しました。
ビストロのような内装でありながら、
以前の訪問よりもどこか緊張感のある雰囲気。
どのような展開になるのか、全く分からないまま席につき
まずは・・・お飲み物ということでワインを伺うと
ワインリストはなく、ご希望やお好みを伺ってから
ボトルをお持ちし、選ぶスタイルだとか。
三種類出していただきました。
個性的なセレクトが多く、しかも1万円あたりのクラスのものばかり。
(この時点でかなり選択肢が狭められている感じもしますが・・・)
もともと、おまかせコースなのだし、個性的なワインにしようという
お連れ様のセレクトにより選びましたのはこちら
なかなかお目にかかる機会のない銘柄と品種です。
1998 VITOVSKA VODOPIVEC(ヴィトヴスカ ヴィドヴィーヴェッチ)
PAOLO&VALTER
(インポーター:ヴィナイオータ)
フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州の土着品種 VITOVSKAヴィトヴスカ
トリエステ県やスロヴァニアの国境付近で広く分布していたよう
かもし発酵(2週間ほど、皮と種をそのままつけたまま発酵)
深い黄土色、少し白濁していて、トロリとしている。
最初はスモーキーでほこりっぽく、プラム、果実味は最初奥に潜んでいて
皮や種のニュアンスから、グリ系品種を思わせる。
目をつぶって飲むと果実感の少ないピノノワールを思わせるようでもある。
次第に酸と果実味のバランスが取れてきて、酸化したりんご、蜜・・・
変化と複雑味を楽しめるワインです。
オリーブをいただきながら・・・
さあ、いよいよおまちかねのお任せコースです。
(コースの内容は、お料理の説明を伺ったナミュの記憶に基づき
若干の誤りがありましたら、ごめんなさい)
前菜
子羊のタルタル ビールジュレのせ
愛媛の姫っこ鶏のささ身のゼリー寄せ 山菜のソース
山梨県の夏剪定ピノ・ノワールのピクルス
付け合せ ホタテバジルソース、野菜ピクルス、わさびときゅうりのマヨネーズソース
子羊のタルタルは文句無く正統派な美味しさ。
ビールのジュレの苦味との調和は
少し違和感があったが、山菜ソースとの相性はよい。
姫っこ鶏は初めて食べたが、ささみでも旨味がしっかりとあり肉繊維も太く
かみしめていて楽しい味わいだった。
剪定したピノノワールを分けてもらってピクルスにするなど
遊び心を感じさせるわあ~。
パン
スープ
すっぽんのスープ 肝、身入り
凝縮感あり底力が沸きそうなスープ
身のこりこりした強い弾力はさすが。
↑すっぽんの身です!
↑すっぽんの肝です!
肝は思ったよりもミルキーで苦味はほのか
レタスやししとうのしゃきしゃき感で夏らしい清涼感を加えている
感激しましたー
鮎料理
鮎焼き、鮎の骨や肝などのリエットのせ、焼きリゾットを添えて肝ソース
リエットは鮎そのものを凝縮したよう、苦味や風味があり
焼きリゾットが全ての繋ぎ役となっていて、
みょうがなどがアクセントにきいている。
イタリアンではあるが、和の印象を残しているのね~
パスタ
茨城県産の鳩のラグー パッパルデッレ
やはりスタンダードなイタリアンを頂くと、基本的な実力をきちんと認識できるので
こういう一品は必ず味わいたかったのだけれど
この鳩のラグーは美味しかった。
オリーブやスパイス使いなどもほどよく絶妙で
食後感がもったりしすぎない加減はさすがです。
メインの鶏肉に合わせて、赤ワインのグラスをお願いすると
出していただいたのはこちら
メイン
愛媛の姫っこ鶏の胸肉ともも肉のロースト グミのソース
特にもも肉のむっちりと筋肉の張った感じの弾力は
お肉の繊維好きなナミュとしては、その歯ごたえがたまらなく嬉しい食感
皮にもうまみがあってパリっと焼けていてアクセントになってるし
胸肉もしっかり味わいがあった。
グミソースは酸味をいかした赤いソースで、赤い果実のソースの中でも甘さは控えめ
全体の印象としては素材を楽しませるということなのかなと思いましたよん
デザート
私
ブルーベリーのジェラード、桃のパンナコッタ 皮のソース
ベリー系、桃ちゃん、だーいすき
もう一方
とうもろこしの羊羹みたいなもの、とうもろこしとマンゴーのアイスクリーム
とうもろこしの羊羹がすこしもそもそしてました。(お好み分かれるかしら?)
マンゴーのアイスクリームは暑い日に最適
エスプレッソ
なぜか、スパッと最後をしめたくなって、エスプレッソ。
(まだ早い時間だったこともあり・・・)
ふわあ。
かなりスタイルの変わったパッソ・ア・パッソでありました。
お食事が終わるとシェフが出てきてくださり、
お料理のお話や、食後酒を出していただいたり
シェフの食への情熱がひしひしと伝わってきました
おまかせであると、シェフの本領も存分に発揮できるでしょうし
シェフのファンになったかたは、きっとリピーターになり
通い続けるのでしょうね~。
ナミュとしては、何が出てくるかわからないわくわく感や
思いがけないお料理の出会いの感動も嬉しいものです。
しかし、そういったスタイルとは別の、
お気に入りお料理を食べに行く楽しみというのもあるわけで・・・
こちらは少し時間を置きながら、
再訪してみると楽しめるかもしれませんね
今日も
ご馳走様でした。