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 果てしない砂漠には


   無数の天秤が揺れる





 砂漠には 、折れ目の無い万札がやはり際限無く散らばっている






 でもその中に 、一枚だけ萎れ切った一万円札が混ざっていたりして





 人はひとりも居ず



 ただ ただただ黙々と




 すべての天秤が静まり返るのを待っている






 人の心と 、時の流れが完全に重なるその時を





 延々と 、延々と 、





 待ち続けている










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  “ 敗北者の丘 〃"









  敗北者の丘はやさしい






  敗北者の丘には敗北者しかやって来ないから







  戦う事を 、奪い合う事を手放した者しかやって来ないから








  だから時も見放し て ..








  やさしさは 、何の裏付けも無いやさしさは逆に






  実は静寂の侭の凄惨な刃渡りだと..



   キ ガ つ イテ  も..






  きっと



     きっと





  目を閉じて




  心をセメントの如く固まらせて






  固まらさせてくれるから..







   そして本当は 、




   敗北者の丘にわたしひとりだから..












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  “ 充たされる午後 〃"









  充たされる午後


  充たされる午後




  それはようするに充たされる午後






  何もかもを失う私の身体は軽く




  お腹に出番を待つ言葉も無い一文字無い一語無い




  最後は皆 砂 美しいから




  風に撫でられて戯れて過ごす永遠になるから




  腐りも無い孤独も無い


  砂は皆 砂丘で共に在り 常に懐かしい太陽と月と雨と風と





  越えた霊を待つだけ



  飾り無く最も優しい歓迎を持ち待つだけ




  共に吹かれよ


  共に吹かれよ



  忘れて心に成るあんなにもあんなにも深く強く抱きしめた愛した者の影おろか気配すら戻らぬその日その時




  抑は君 、太陽


  抑は君 、清浄なる月




  忘れ去られて 忘れ去られて




  愛し哀しすら無く


  わからぬままの涙のみ知る古となる










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