2004年に茨城大農学部2年の女子学生=当時(21)=が殺害された事件で、茨城県警は24日夜、殺人と強姦(ごうかん)致死の疑いで国際手配している当時18歳のフィリピン国籍の元少年(33)を逮捕した。

元少年は同日午後にマニラ発の航空便で出国し、成田空港に夜到着。入国後に同行の捜査員が逮捕状を執行した。

日本とフィリピンは犯罪人引渡条約を結んでいないため身柄確保は困難とみられてきたが、発生から約15年を経て自ら再入国して出頭する異例の展開となった。

逮捕容疑は、茨城県内の工場で同僚だったいずれもフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ被告(37)=殺人罪などで一、二審で無期懲役の判決=と、当時19歳だった元少年(34)と共謀。04年1月31日、茨城県阿見町付近の路上で通行中の女子学生を車に連れ込み、車内で性的暴行を加えて首を絞め、同県美浦村の川岸で首を刃物で複数回切るなどして殺害した疑い。

県警によると、関与を認めているという。自発的に再入国した経緯については「国内外の関係者に働き掛けて出頭を促した」と説明。同様にフィリピンへ帰国したもう1人の元少年についても「逮捕に向けた努力を続ける」としている。

県警は遺体から検出されたDNA型などを基に17年9月、主犯格とされるランパノ被告を逮捕し、既に帰国していた事件当時19歳と18歳の元少年2人も国際手配した。最近になって当時18歳の元少年が出頭の意向を示しているとの情報を得て捜査員を現地に派遣。元少年はマニラの空港で親族らに付き添われて出国手続きへ。成田空港では捜査員らとみられる関係者に囲まれ、しっかりした足取りでターミナル内を歩いた。黒いマスクに帽子を着用し、表情ははっきりうかがえなかった。

 

ソース:https://www.nikkansports.com/general/news/201901240001053.html?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=20190201-00466073-nksports-soci

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