浪速の体育会系ターンアラウンドマネージャー宮内です。
思い起こせば4年前、「初のフルマラソン、50歳でサブ4達成!」などと大口を叩き、見事に撃沈した大阪マラソン。
実は密かに正月からトレーニングを開始!リベンジに燃える日々でございます…って抽選通らんと、そもそも出場出来ませんが(苦笑)
今回のお題は「イノヴェイションはニーズから生まれる???」でございます。
「突然何の話や?」とお思いでしょう!宮内のネタと言えば、銀行・金融庁関連が多数ですからね~。
しかしたまには角度の違うネタを入れんとね…って、要は今読んでる本でかなり腹を抱えつつ納得する箇所があったので、そいつを使って今回のメルマガを切り抜けようとした次第でございます<m(__)m>…企業経営にはなーんにも役立たないネタ?なので、お暇があればお読みください。
「さよなら未来」というお題で、著者は若林恵なる方の500ページ超の大作?です。
ナンでも世界的科学雑誌「WIRED」(と言っても宮内は知らなかった…)の日本版編集長で、著名なジャーナリストらしいです。
科学雑誌の編集長という事で、AI、インターネット、デジタルコンテンツ、デザイン等の最先端バナシ、特にブロックチェーンでは将来アセット…株券・債権・知的財産・選挙権まで扱うようになる可能性に言及しているところは、知的好奇心をくすぐりましたね。
別の意味でウケたのは、某国立研究所に著者が招かれた時のお話しです…数年前女性研究者に割烹着を着せ、世に売り出そうとして大コケした例の機関の話です。
機関の理事長さんが「科学者もマーケットのニーズに応じてイノヴェイシションを生み出さねばならない」と力説したクダリに著者が文句をつけるところです。
「何にうんざりしたかと言えば「イノヴェイションはニーズから生まれる」というちょっと頭を使えばデタラメだとわかりそうな俗信を(日本が誇るべきはずの研究所のお偉いさんが、よもや)信じていること(ちなみに言っておくと「イノヴェイションは勇気から生まれる」というのが僕らの見解だ)、そして「市場に信任されるものはいいものである」という、これまた科学をやって来た人ならその嘘がすぐにでも見抜けそうな戯言を、これまた疑おうともせず信じていることである。」
宮内はここで拍手!イノヴェイションの成果を、現実世界に実現させる・商品化する事はある程度計画的にできるかも知れませんが、イノヴェイションそのものを、ニーズに応じて計画的に実現するなんて不可能ですし、そんな風にできればイノヴェイションじゃないですよね。
さらに続いて…「こういうときに使われる『ニーズ』の語は、思考放棄の表れだと思ったほうがいい。「自分じゃ答え出せないから市場に聞いてみろ」「その市場が正当化してくれるなら、それは「いいもの」であるはずだ」と、要は価値判断を人任せにしているだけなのだ。」
かなり辛辣です。でも宮内にはがっつり腑に落ちました。
とはいえ機構の理事長さんも、何か可哀そうに思えますね。国から予算取ろうとしたら、純粋なイノヴェイションなんて言ってられんのでしょうね。
ここで頭に浮かんだのは、20世紀の大経済学者ケインズのたとえ話「美人投票」です。
ケインズ大先生は言っています…宮内要約ですが…「投資家は自分の判断で投資するのではなく、皆が投資しそうな平均的美人に投資する」。つまり市場は万能ではないし合理的でもない、思惑で動く危ういものだ、と言っていると思います。
結局経済の世界は「価値判断を人任せ」したがるでしょうかね~。世の大多数は「勇気」だけじゃメシは食えませんもんねー、としみじみ思った宮内でした。