“おそうしきやさん主婦”なむ子です。
この時期には珍しい雨模様・・・と思っていましたら
台風が発生していたんですね?
思いがけず梅雨に戻ったかと思っちゃいました(*^.^*)
さて。
近年の葬儀形態の傾向が「家族葬」にシフトしてきていることは
皆さまよくご存知の通りだと思います。
もともと葬儀の主流は自宅葬だったわけですが、
それが、1990年代から“セレモニーホール葬”へと移行し
今や自宅で葬儀を執り行う方の方が少数派になりました。
そして葬儀形態もどんどん小規模化へと進み
家族だけ/家族と親戚だけ/家族・親戚と親しい友人だけ/・・・などと
参列者に関しても条件付きの葬儀が増えてきました。
そうすると、ですね。
【100名ほど収容できる大きなホールで
家族10名ほどの葬儀】
というのもありえない話ではないわけですね。
いやいや・・・。
家族が少なければ自宅で十分送ることができるのでは?
とも思えるのですが、
ホール葬に慣れてしまった現代人は
自宅葬の煩雑さ
近所に知られることへの拒絶反応
などの思惑が先立ってしまって、
なかなか自宅葬へと踏み切れないようです。
また、ご自宅へ搬送して安置することを避ける葬儀社も
けっこう多いと聞いていますので
結果、病院 → 葬儀社の霊安所または斎場の安置所
という流れになり、
それから「自宅で葬儀」という形にはならないのではないかと想像します。
もちろん最近は家族葬に対応した小規模式場や
葬儀社の式場でも小ホールを使用することで
小人数の葬儀にもピッタリの式場を確保することもできますが、
千葉県や埼玉県のように
すでに広域公営斎場があって祭壇も常設されている斎場では
地域住民が比較的安価に施設を利用できることもあって
上記のような【100名の式場に10名の家族葬】だって
あるわけなんですよね~。
さて、それでは。
あなたが葬儀社だったとして
そういうだだっ広い式場で少ない人数の葬儀。
という想定で式の施行をするとしたら
どんな式場アレンジを考えますか?
【その一】
以前司会で入ったことのある葬儀社さんは
やはり同じような状況において
通常の○○セットの祭壇を飾り
供花4基を祭壇脇にギュッ!とよせて飾りました。以上、終了です。
広く奥行きのある斎場の入口をはいると
はるかかなたに祭壇が“ぽっちり”ある、という印象でした。
親族数名のお席が祭壇前に置かれ
あとの数十個の椅子が後方に積み上げられて置かれている、というのも
余計寂寥感(せきりょうかん)が増します(;^_^A
【その二】
多目的ホールであれば式場内で飲食が可能な場合もあります。
柩を囲むような形で一緒に食事をし、通夜を過ごす、というのは
なかなか家族葬らしくて良いように思えます。
ただ惜しいかな。
式場内で飲食OK、の公共斎場(公営・民営ともに)が少ないんですよね。
とりわけ公営斎場はその斎場ごとの【マイルール】があって
職員はそのルールがすべて!といった対応をしますので
初めての葬儀社さんがいろいろアレンジをしようとすると
かなりの規制をかけられることがままあるわけですね。
そうした【斎場ごとのルール】をかいくぐりながら
広すぎる式場を有効活用し、なおかつ寂しくなく
まるで家族葬向けの式場のようにアレンジする!というのは
どうしたものでしょうね。
各葬儀社さんのことを勉強していくと
やはりみなさんいろいろ工夫されているようですね。
ちなみに、ですね。
実は、ウチはこういうアレンジが大好きなんですよね( ´艸`)
特にご家族などが
「式場・・・家族だけでは広すぎて寂しくならないかなぁ・・。
でも、仕方ないか( -.-) =зフウー」
なんておっしゃろうものなら・・・。
フツフツとアレンジ魂がわいてきちゃいます( =①ω①=)フフフ
どんなアレンジでもそうなのですが
当社は、一度使ったアレンジは二度とは使いませんので
毎回そんな考える楽しみがあります。
ちなみに一例として・・・。
これは、式場を2つに分けて前三分の二を式場空間。
後ろ三分の一部分を受付・ロビー空間に分けた場合です。
本来は受付は式場の外にありますが、
家族葬で限られた参列者しかおいでにならない、と伺いましたので
外の受付には「○○家の受付は式場内です」の案内を置いて
全部を式場内に持ってきたわけです。
たまたま式場内のどの部分でもお花を置くことができる斎場でしたので
このような飾りが可能でした。
使わず積み上げた椅子も屏風で覆って見えないように工夫し
ロビー部分と式場部分のしきりとして庭飾りを置いてみます。
さぁて。
次はどんなアレンジにしようかしら(*^▽^*)