“おそうしきやさん主婦”なむ子です。
9月に入りました。
今年も3分の2が過ぎようとしております、はやい・・・(汗)。
先日のお施餓鬼
の際に残った仏花を
ちょいとアレンジしまして小さな花器に挿しなおしました。
こういうちっちゃなお花も、あると可愛らしいですよね(*^▽^*)
さて。
「自宅葬のすすめ」です。
コメントにもいただきましたように、
比較的低価格で
思い出いっぱいの自宅から旅立つことができるお葬式は
何にもまして、ご家族の心を満たしてくれるお別れになると思います。
ただ、皆様が心配されるのはやはり住宅事情・・・。
わたしも職業柄・・民家を見ますと、
ついつい勝手な妄想が始まりまして
ここは自宅葬にもってこいだ、とか
ここは家族葬用の式場にしてもいいんでないかい、とか
あ~、こちらは玄関が直角になってるから
柩で出すのは厳しそうだなぁ~、とか
居住の方には大変申し訳ないのですが
熱い眼差しで見つめてしまうことがままあります。
それで最近思うのは
「最近の新興住宅って、デザインは良いのだけど
柩で出すってことを考えてないわねー(。・ε・。)」ってことでしょうか。
いやいやいや・・・。
もちろん人が亡くなることが先で家を建てたりはしないのでしょうが、
でも、昔の民家はまるでその辺りを心得ているかのように
玄関からまっすぐに廊下が伸びていて、
棺の出し入れがスムーズだったことを考えると
そのあたり(亡くなること)まで想定した建て方だったのかな、とも思えます。
今は土地の問題もありますからね、
どうしても限られた土地を有効利用しようとすると
玄関スペースがこじんまりしてしまうのは仕方のないことなのでしょう。
玄関入ってすぐに壁(・・・靴脱ぎ場は左右になる)というのは
割とよくあるパターンなので
そうなると玄関以外の場所からの棺の出入りを考える必要があります。
駐車スペース側の窓から、という場合もありますし
勝手口から台所を通って・・・という場合もあります。
玄関先の部分に目隠しを立てて表で納棺、という
究極の出棺をしたケースもありました。
あ、もちろんご家族の了解というかご希望の元で、ですけどね。
でも、逆にそういったたいへんな思いをして
みんなで送りだすというのも、お別れの方法によっては、
後々までみんなの共通の思い出話になるという場合もありますよね。
「あんときはエライたいへんだったよなぁ~(笑)」・・・とかね( ´艸`)
現代はネットなど情報媒体が氾濫していて
葬儀の価格などがすぐに調べられる反面、
ちょっと特殊なお別れ方法だと
それをやっている葬儀社が少ないのと物珍しいので
なかなか価格帯が分かりにくいのが難点です。
ですから、そういうお別れをしてはいけないんじゃないか、とか
自宅で葬儀をした場合の価格が見積もりづらい、とか
いろいろなご心配があるところだとは思います。
なので、費用の部分ばかり言って申し訳ないのですが、
自宅葬は単に式場料金がかからない、というだけではなく
葬儀費用部分でも実質的に費用が抑えられる、ということを
念頭に置いて置かれることをお勧めいたします。
それでは、実際に自宅で葬儀を執り行った場合の
費用部分を見ていきましょう(°∀°)b
●式場設営・祭壇・・・あくまで1部屋での葬儀ですから
大きなセレモニー・ホールで供される祭壇とは異なります。
6畳間での例です。
●棺・納棺具などは各社プランの通りですね。
●遺影写真も四つ切サイズで十分です。
●立て看板も、出してもいいですし出さなくてもOK。
そのお家の考え方(あまり公にしないでするか、
それとも近所・友人等に来てもらう目印にするか、)次第です。
●同様に、受付・お清めのテントを用意するか否か、ですが、
今このブログで想定している家族葬の規模でしたら
必要はないかな、とも思います。
●その他、病院から自宅までの搬送費用、
自宅から火葬場までの霊柩車費用、ですね。
マイクロバス等を出すのでしたらそれらがプラスされます。
●火葬場での火葬料、待合室料、(都内では+骨壺料)は
同様にかかります。
●葬儀の部分で一番、費用のウエイトを占めるのが
実はお料理なんです。
葬儀の料理が高いことも事実です。
そこで自宅葬の場合は、葬儀社を通しての仕出しより、
みんなで近所のお料理屋さんへ出向くとか、
近所の仕出し屋さんを頼んで宅配してもらうとか、がお勧めです。
人数の少ない家族葬でしたら料理を並べるのもさほど手間ではないので
葬儀社のスタッフに手伝ってもらって準備すれば
手早くセッティングできるでしょう。
(自社手配の料理屋さんじゃないので手伝わない、という葬儀社なら
そもそもがその葬儀自体あんまりピンとこなかったのでは・・・?)
●香典返しは、最近は面倒なので当日に全部お返しする、というのが
流行りのようです。
ただ、四十九日まではお参りに来る方もいらっしゃるので
当日返しもある時期まではご自宅へ置いておくのが通例です。
であれば、葬儀当日は会葬礼状と簡単な粗供養品にとどめて
あらためて忌明け後に後返しをお送りするのはいかがでしょうか。
送料・奉書をサービスしてくれるギフト屋さんが増えてきていますし
交渉次第で割引をしてくれる場合もあります。
・・・と、こういった形で見ていきますと
自宅葬もさほど負担のない形にすることができます。
あとは・・・、すみません、施行葬儀社の腕、というか
心意気次第かしら?
どこの葬儀社でも事前見積もりは無料で作成してくれますから
「ちなみに、自宅で親族●人くらいで葬儀をした場合は
おいくらくらいからできます?」と聞いてみるのもよいのではないでしょうか。
次回は当社の施行した自宅葬を画像を交えてご紹介いたします。