“おそうしきやさん主婦”なむ子です。



本業の方が忙しいというわけではないのですが

何やかやとそれ以外の用件に手を取られて

ブログの更新が滞りがち・・・(;^_^A


今は、パソコン前に座ったなむ子さんのお膝に

珍しく“縁”(えん/チワワ)がお昼寝しに来ているので

手持無沙汰・・・じゃなくって、絶好の更新チャンス(°∀°)b です。



南無なむな日々・・・
おかあさん、ちゃんとブログを書きなちゃい!

はいはい・・・σ(^_^;)



さて、前回の記事で「自宅葬」に触れましたところ

思いがけず各所から興味深いとの声をいただきましたので

このテーマで、数回記事をUPできたらいいなと思っております。



まずは。


「自宅葬」と言っても葬儀の場所としてご自宅を選ぶ理由は

その家1軒1軒で異なるといっても過言ではありません。


昔のしきたり通りに自宅でする、というのは

農家さんそれも本家筋に見られる特徴です。


農家さんのご自宅はまことに葬儀向き(?)・・・に作られていて

玄関を上がって正面と左手に廊下が伸び、

左手すぐの間はわりと広めの座敷になっています。


その座敷には続きの間として奥の部屋があり

大概はこちらが祭壇を飾る部屋になりますね。


親族は座敷で回し焼香、


一般弔問客は奥の部屋の前に焼香台を用意して

庭から回って外で焼香する、という形です。


お清めは表にテントを張りその中でというスタイルが

ひと昔前は一般的でしたけど

最近は少なくなってきているみたいですね、農家さんの自宅葬も。



それから、「どうしても自宅から送りたくて自宅葬」

という方も中にはいらっしゃいます。


お父さんがこだわりを持って建てたお家だから・・・。


おばあちゃんは入院中も「家に帰りたい、帰りたい」って

一番望んでいたことだったから・・・。


年配の人が多い地域だから

遠方の斎場に来てもらうのが悪いから・・・。


など、そのお家の考えひとつだな、と思いますね。


自宅葬の煩わしさはさておいても

何が(どこが)自分たちの考えにぴったりか、ということですね。



そして最後に、これが一番多い理由ですが、

「費用が抑えられるから」というものもあります。


もともとですね、

斎場や葬儀式場が発達してきた経緯というのは、


自宅での葬儀の煩雑さを多少の費用は払っても斎場に任せて

葬家の労力を少しでも軽減するところにあったように思います。


もちろん斎場の設営の方が自宅葬よりも楽なので

葬儀社としても斎場での葬儀を進めますから、


いつしか自宅葬を選ぶ人の方が少数派となり、


今や、葬儀というと「え?どこの斎場で?」というのが

通常のやりとりになってきたのでしょう。



ところが、昨今の不況でしょ?


生きている方の生活ですら厳しいのに・・・という実態にくわえて


「亡くなった人に対してそんなにお金をかけてどうする?」


「ボッタクリの葬儀社のボッタクリの手口!」


「もっとお葬式は安くできます」


「直葬(火葬のみの葬儀)でいいよね」


という声が多くなってきているのが現代の風潮です。


4,5年前までは特別な事情のある方くらいしか選択しなかった

「火葬のみの葬儀」というお別れの形が、いまや一般の方の選択肢にも

含まれるようになってきました。


そうなると、葬儀社も「火葬のみの葬儀」の流れを無視するわけにもいかず、

逆に積極的に火葬式プランを打ち出している葬儀社もあります。



で!


で、ですね!!


わたしは今こそ、自宅葬が見直されてもいいんじゃないかな、という

思いを持っているんです。



長い闘病生活の末に最期を迎え、


病院から直接斎場の霊安室か葬儀社の安置所へ運ばれ、


一度も自宅に帰ることなく翌日か、翌翌日には火葬場へ直行。


お寺様の読経がつけばそれに越したことはありませんが

それもなく、遺影写真もなく、お別れのお花もなく

ただ、棺に納められて荼毘に付され

何分の一かのサイズになって骨壺に納められる・・・。



家族の方はこの一連の流れのどの部分で

故人を偲ぶというのでしょうか。


いえ、その時は実感がわかなかったとしても

あとでジワジワと悔いが押し寄せてくる、という話も聞いたことがあります。


せめて病院からお帰りになる先はご自宅であってくれれば・・・。


近所へ知られたくない。

家が狭い。

道路が狭い。

寝かせる場所がない。

マンションだ。アパートだ。公団だ。


そうした不安を補って余りある充足感を

自宅葬は与えてくれると思います。


ちなみにですね。


ご近所さんへ永久に知られない、ということはありませんから

「(葬儀は)家族だけで…」という部分を強調して

あらかじめ周りの方へ御挨拶しておく方が、

後々、その土地へ住み続けるご家族にとっても良いのではないでしょうか。


家が狭い・・・ご遺体が横になるスペースさえあればOKです。


道が狭い・・・ストレッチャーである程度までお運びできます。


エレベーターのない団地などは葬儀社さんが頑張って

おんぶでもだっこでも、いかようにもお連れすることはできます。



先日もご自宅でもお葬儀をお手伝いいたしました。


自宅葬の良いところは、もうその空間にいるだけで

故人にとってもご顔族にとっても

最高のメモリアル・スペースが用意されている、ってことです。


事前にご相談いただいた際はやはりご近所なり費用なりと

いろいろご心配されていたご様子でしたが


葬儀が終わり、遺骨をご安置してくつろいでいるときに


「まるで母をお嫁さんに出すかのような、可愛くてあったかい

すばらしい時間でした」とおっしゃってくださいました。


HP等へも掲載してください、ともおっしゃってくださいましたので

次回、参考程度に自宅葬の手順をご紹介する際に、

ありがたく葬儀の画像を使わせていただきたいと思っています。



いや、しかし・・・。


自宅葬って想像しにくいものじゃないですか。


その分、ギャップというか、サプライズな驚きや喜びがあるようで

施行するわたしたちにとっても楽しみなお葬式のひとつです。


絶対に、「良かったね」って言いたくなるようなお葬式。


それが自宅葬の魅力でもありますね(*^▽^*)




※注 最近、巷(ちまた)で耳にする「直葬」

(ちょくそう/火葬のみの葬儀)ですが、

わたし自身はこの言い方にやや抵抗あり、です。


何でもそうですが、ある言葉を、明確な定義づけをせずに使いだせば

それは勝手な解釈をともなって、良い様に用いられることになります。


「直葬」もしかりです。

字面から言えば、「接火場」といった意味にも思えますが

現行法の24時間以内の火葬の禁止から言えば

絶対にどこかへ安置しなければいけません。


ここで、多くの葬儀社は斎場への安置、

あるいは自社霊安室への安置を、

まるでそうしなければいけないかのように言い含めるのだそうです。


ご家族の中には、「直葬」は自宅に帰してはいけないんだ、と

思い込んでいた方もいらっしゃいました。


これは良くない傾向ですね。


また、同じ火葬だけのお式という意味であっても

「火葬のみ」と「直葬」では、「直葬」のほうが

聞こえがいいのも事実です。


「あ、お葬式はどちらで?」

「直葬で済ませました。」

「はぁ~。」


「あ、お葬式はどちらで?」

「火葬のみで済ませました。」

「はぁ。火葬だけだったんですか。」


っていう違いでしょうかね。

政府が都合が悪くなると横文字を使いだす、あの手法に似ています。

言葉だけ変えても意味がないと思うのですが・・・。



次回以降の記事で書きたいと思いますが

本当の意味で安い葬儀をしたいと思うのであれば


直葬 ¥105,000- というお式であればよいというものではありません。


自宅葬 ¥315,000- を選択し、よいお別れができたときの、

その付加価値部分こそが本当の意味での「安さ」につながるように思います。


葬儀は損得ではありませんしね・・・。