今回の法語である。
『 人生にはその世代にしか出来ないことってあると思うんです。
だから今の若い子なんか、可哀想というより、
今の世代にしか出来へんことを何でやれへんのかなぁと。
否が応でもね。 やしきたかじん 』 119枚
11月度 総アクセス数:3169 ピーク日11/23:208
「月刊PLAYBOY」2008年12月号のやしきたかじん氏のインタビュー記事からの抜粋。
「あの頃はお金は無なかったけど、お金以外は全部ありましたから。今はお金はあるようになりましたけど、その他はだいぶ無くなりました。そういうのは残念ですね。人生にはその世代世代にしか出来ないことってあると思うんです。だから今の若い子なんか、可哀想というより、今の世代にしか出来へんことを何でやれへんのかなぁと。否が応でもね。10代の子が、20代・30代になったら出来ないことがあるのに。僕らの世代でも、僕らにしか出来ないこともあると思うんです。それを探さないと。勿体無いと思うんですけどねぇ。」
私自身も、10代・20代・30代と勉強して働いて得た知識・経験は、
今の仕事には直接は役に立っていない。
しかし、この時に体得した知恵や話し方や価値観は、
今の仕事の確固たる土台になっている。
今の仕事の知識は、この土台が無ければ全く活かせないだろう。
子供なら子供らしくと、充分に遊ばさんとイカンということやろうね。
近年流行っていた早期教育より、
年齢相応な学び・遊びの方が実は心技体に良いらしい。
「読み書き算盤」やら、「早寝早起き朝ごはん」やら、「武道」やら・・・、
昔から長年培ってきた方法論は、やはり確実なのだ。
新しい方法はリスクが高い。
人間なんてそんなに進化している訳じゃないのだから、
昔ながらの教育法の方が、確実なリターンが見込めると思う。
他者を出し抜こう、他者に先駆けようと、
色々新しいことを試して目先の結果は出せても、
幸せな人生を送れるか否かは、自力以外の要因が大きいから。
自力以外の要因、つまり好機や苦労や人間関係を活かすも殺すも、
過去にどれだけ場数を踏んだかに縁るのだから、
お勉強より実践を大事にしたい。