今回の法語である。
『 愛さずとも
与えられるが、
与えずに
愛せはしない。
エイミィ・カーマイケル 』 30枚
(英語)
You can give without loving,
but you cannot love without giving.
愛があろうと無かろうと、与えることは出来る。
もらう側には、そこに愛があるかなんてハッキリ判りようもないのだが、
与える側の意図というのはいずれ伝わるものである。
「give & take」で与えているのか、
「give & give」で与えているのか、
往々にして結果は違ってくる。
だから、下心がある場合より、無償の愛の方がリターンは大きいように思う。
やはり人間関係は、「北風」より「太陽」であるべきなのだろう。
もらう事でなく与える事に喜びを感じられたら、本当に幸せだ。
これが、『 布施 』の真髄である。
例えば育児では、親はそれなりのレベルで自分の身や心を与えて子供を育てるでしょうけれど、
それが期待通りに返ってくるとは限らない。
リターンが約束されてない。そして、思い通りにもならない。
それが分かっていてそういうことを続けられるのは、やはり「愛」以外にないでしょうね。
思い通りになる、リターンが約束されているなら、「愛」は必ずしも必要ない。
与えたものを、約束通りのかたちにして返してもらう義務を相手に要求するだけだから。
私は、子供を本当に愛せているかなぁ…。時折、考えてしまう。