今回の法語である。


『    家主


 「あんなやつ 死んじゃえばいい」


 わたしのこころの中の鬼がさけぶ


 「あのね人を恨んでね


 ほんとうに傷つくのはじぶんなんだよ」


 鬼のうしろで仏がそっとささやく


 鬼心 仏心 同居のわが家


 家主はじぶん

                 相田みつを  』  69枚




もうすぐ節分であるが、豆まきは確かに面白い習慣である。

「 鬼は外! 福は内! 」

そして、数え年の分だけ豆を食べて無病息災を願う。


お祭り気分で済めば良いが、少しでも本気であれば厄介だ。

『 鬼(=災難) 』を排除するという気持ちが少しでもあれば、

将来、自分自身の欠点に気付いた時に自己嫌悪に陥ったり、

気に入らない他人を差別・選別・排除したり、逆にされてしまったり....。

『 鬼(=災難) 』をも受け入れるという寛大さが、鬼を鬼でなくしていく、

ということを教えているのが仏教である。

「 福は内! 鬼も内!」





 先日、読売新聞の記者さんが取材に来た。

約20分程話をして、どのようにまとめるのか楽しみだったが、

後日うまくまとめて掲載してくれていて、流石だと感じた。


『         命を慈しむ言葉


  「ちゃんとしゃがまないとジャンプできないでしょ。

 最近しゃがんでる?」。広島市中区八丁堀の目抜き通りに

 面した「超覚寺」の掲示板に、こんなしゃれた言葉を見つけ、

 思わず足を止めました。若手俳優の一言だとあります。


  法話と言えば、仏典の解説や高僧のありがたい言葉が

 定番ですが、「メジャーな人の言葉の方が若者にも

 注目されると思って」。そんな狙いを教えてくれたのは、

 10年前に証券会社を脱サラして得度した副住職の

 和田隆恩さん(40)。3年前からテレビや新聞記事などで

 <仏の教え>に通じそうな一言を見つける度にメモし、

 週1回更新しているそうです。


  これまでに歌手の福山雅治さんやマザー・テレサら

 様々な人が登場。昨年の原爆忌には、作者不詳ながら

 JR福知山線脱線事故の遺族にも愛されている

 英詩「千の風になって」の一節が紹介されました。

 言葉には命を慈しむ “選者” の思いもにじみます。

 「次はキムタクです」と笑う和田さん。

 寺の前を通るのが、すっかり楽しみになりました。 』



手紙や言葉を頂いたり、

ブログで写真を紹介してもらったりする場合があるが、

そういうのは本当に励みになる。

前回分にも掲示した紙の余白に

「いつもありがとうございます。」って書いてあって、マジで嬉しかった。