今日の法語である。


 『 4月1日
    浄土真宗宗祖
     親鸞聖人御誕生会
       御生誕832周年
  』


 以下に宗務総長の言葉を紹介する。

『 人身受け難き身を生きること ―親鸞聖人のご誕生を讃ずる―

 本日は、真宗本廟・春の法要にようこそご参拝くださいました。
 去る二月九日には、「真宗本廟御影堂御修復工事瓦降ろし始式兼素屋根工事竣工式」が行われ、五月下旬を目途に御影堂の屋根瓦総ての降ろし作業に着手しました。そして、七月からの御遠忌お待ち受総上山による御修復現場視察が円滑に実施され、あらためて先人のご苦労を身近に体感いただけるよう、その受け入れ体制に万全を期してまいりたいと存じます。
 さて、親鸞聖人がお生まれになられた意義については、すでに先師が「この御ことわり(本願念仏のみ教え) 聴聞もうしわけそうろうこと、御開山聖人御出世の御恩云々」と『改悔文(がいけもん)』に示されております。聖人御出世の本懐は、九十年のご生涯をとおして三宝帰依の生活を実践され、本願他力の教えこそすべての人が人として生まれたことの尊さと有り難さを、人身受け難し」と知らされる道であると、今に生きる私たちに示されたことにあります。
 その意味では、聖人御誕生の意義は、聖人一代の行実の恩徳を偲ぶ報恩講の意義と深く通底し、そのことが御誕生会を勤めることの意味でもあります。私たちの生涯の一大事を明らかにしてくださった聖人の御恩を讃ずる御仏事として、宗祖親鸞聖人御誕生会を心からいただいてまいりたいと存じます。』