おじいちゃん、だいすき -3ページ目

したってしたって

おじいちゃんが外に出たくて、玄関に座り込んでいた。

 孫:おじいちゃん、今日は外寒いから、おうちのなかにいよう

おじいちゃん:ふにゃふにゃふにゃ(聞き取れず)

 孫:寒いんだよ。風邪ひいちゃうよ。明日学校に行くから、今日は我慢しておこうよ

おじいちゃん:うーん

おじいちゃん、ごろんと座ったまま背中を床につけて

孫に抱きついて甘えるように

おじいちゃん:したって・・・したってしたってしたってしたって・・・・


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デイサービスのことを、うちでは「学校」と呼んでいる。
「したって」は、北海道弁で「だって」の意味。

漫画

おじいちゃんが認知症になる以前。

『ヘルプマン!』という介護漫画をよく読んでいた。
単に娯楽として。それから、これからきっと必要になるから勉強しようという気持ちもそこにはあったと思う。

しかし、実際に介護に直面して、もうその漫画は読めなくなった。
読むことに耐えられなくなってしまった。
涙が出て、胸が痛む。

漫画の中にもいろいろな例が出てくるけれど、
自宅での介護は簡単なことではなかった。

いつか、またあの漫画を開くことができるようになるのかな。



風呂でのぼせる

8月お盆前のある夜。

おじいちゃんが、お風呂からなかなか上がってこなかったので見に行くと
のぼせて、上がれなくなっていた。

父が背負って、浴槽から出して、体を拭いて、車で病院まで連れて行った。
おじいちゃんはそのまま入院することになった。

退院してきてから、お風呂に入って、またひとりで上がってこれなくなった。
今度は前回医者に聞いていたように、湯船の栓を抜いて、それから父がまたおじいちゃんを背負い出した。



お風呂が大好きだったおじいちゃん。
認知症になっても、それは変わらなかった。


この日からお風呂はデイサービスでお願いすることにした。