昨日から腹の虫がゴロゴロではなくボコボコと派手な音を立てている。

これは小腸内で発生したガスが蠕動運動で大腸に向かって移動する時に発生する音で、脂質の分解が行われているのだと推察される。
派手な音がする割に殆ど無臭なのは善玉菌の支配率が高いのだろう。

炭水化物やタンパク質は
胃から分泌される胃酸で分解されるが、脂質は十二指腸から分泌される消化酵素リパーゼと小腸内で分泌される弱アルカリの胆汁に含まれる胆汁酸で乳化されて吸収される。

即ち胃酸である程度分解されてからアミラーゼやトリプシンといった消化酵素で分解される糖質やタンパク質と異なり、脂質は胃では殆ど分解されずに十二指腸に至って初めてリパーゼで分解が始まり、小腸で漸く脂肪酸まで分解されるのである。


消化が悪いとされる脂質は小腸への負担が大きく、糖質やタンパク質より後から分解されるので消化が遅いという表現の方が近いのだろう。

閑話休題

ボコボコと鳴るグル音は腸内で蠕動運動が活発に行われている為に発生する音なので、絶食療養中は良い事なのだが、音だけでなく少量の便を伴う場合もあるので、念の為 度々トイレに行く事になり些か面倒である。

身から出た錆だと思い、諦めるしかない...