今日も早朝から通路を隔てた向かいの病室のご婦人が、大きな声で相部屋の方に話しかけいる声で目が覚めた。
「9歳になる子供さんがベッドから落ちて脚の骨を折ったそうだら…あ〜、それにしても太腿の骨を折るなんて、いったいどんな勢いで落ちたんだら?…
当直の先生が謝ったらしいだら、けど…先生だってぇ太腿の骨を折るほどの勢いで落ちるとは思わないだら…」
私よりだいぶ お歳が上のようで、静岡弁も強い。
今回の事故は、患者の子供が夜間に何かを取ろうと無理な体勢に身体を伸ばして転落した事故だと推察する。
ベッドには4カ所の頑丈な柵が設置されていて、私の聞いている範囲では、病院側に過失があったとは感じられない。
このご婦人の噂話は、木曜の午後にGICUから病棟に戻ってから聞こえて来る様になったのだが、少なくとも水曜の朝には居なかったと思われる。
ニュース性が高い時と、娘や孫の自慢話の時は、ボリュームが大きくなるので良く聞こえて来る。
「私が若かった頃は、白い巨塔の田宮二郎が…」
と彼のファンだったらしく度々 登場しているし、
「アメリカ大統領は78歳のバイデンさんで、トランプさんより4歳も歳上で…」と国際的で旬な話題と幅広い(笑)
(彼女よりは歳下らしいバイデン氏)
入院間もない患者が、どこでこんな情報を得ているのか分からないが、エレベーターホールの前のデイルームに給湯器があり、そこにお茶を入れるための熱湯を汲みに行くのだが、エレベーター待ちをしているのを何度か目にしている。
私が給湯に行くのは1日3〜4回なので、他フロアでの情報収集が多くなり、日中のエレベーターの使用頻度は高いのだろう、話し声が全く聞こえない時は情報収集中か…
今は退職した元勤務者なのか?
過去に入院経験があって知人が居るのか?
500を超える病床数で600人以上の看護師が働く大病院なのだから、看護以外の関係者を含めれば2,000人近いだろう…どちらであっても不思議はない。
何れにしても特別な情報ルートを持っているのだろうが、どこにでも一人くらいは、この様な天才的な情報収集能力を持った人が居る。
違いは、口が軽く声が大きいか…
そうでないか…だろう

