今日は化学療法IRISのIRI部分であるイリノテカン点滴(2回目)である。
血液検査の結果を基にケモの可否を診断するので、少し待たされる。

主治医の診察前に看護師の問診があったが、副作用の発症状況アンケート用紙の様な物を手に悪心・吐気・食欲不振…と順番に質問して来た。

痺れの項目の時に、「1月の回盲部切除によりVB12の吸収性が悪化し、術後6ヶ月以上が経過して体内蓄積されていたVB12の量が底をつき、欠乏症の兆候が出ているのではないか?」という質問には、暫し無言の後に備考欄に全文を書き始めた。

おそらく理解できなかったのだろう…それからは質問する言葉の語尾が小さくなり、同じ事を何度も聞く様になってしまった。
問診が終わり処置室を出る時に、VB12欠乏症の件は理解できましたか?と聞くと「ええ…まぁ…」と苦笑いしていた。

可哀想な事をしてしまった。

主治医の血液検査を基にした診断では、大きな問題無しとなり、イリノテカンを点滴投与した。
TS-1は2週間の休薬。

手指の痺れの件は、オキサリプラチンの副作用だけでなく、回盲部切除でVB12の吸収性が悪化した事によるVB12欠乏症もあるのではないか?という推察については主治医も否定しなかった。

半年以上かけて蓄積していた体内在庫を使い切ってしまうと、VB12欠乏症を発症するという事は考えられ、血液検査の結果では巨赤芽球性貧血の数値が出ているが、症状は軽く、VB12の経口投与で様子を見たいとの診断だった。

劇薬の静注なので主治医がルートをとって点滴開始

カテーテルの先端が曲がっていたので、少し抜いて矯正、生理食塩水のシリンジで出し入れしたので血に染まった穿刺部…

最初にデキサート入り特製アロキシ。 
劇薬にステロイドを加えた超強力なスペシャル点滴

続いてイリノテカン。これも劇薬。

イリノテカンの点滴開始直後に猛烈な睡魔が襲ってきて、40分ほど眠ってしまった。
準備に手間取り、点滴開始が遅れたので終了時には空腹でお腹がペコペコだった。

次回のケモから週末(金曜日)への変更を希望し、了解を得た。
勤務地が90kmほど離れた所になったので、週末にしてもらう事で通院が少し楽になった。